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ベーリンガーインゲルハイム、Abexxa Biologics社を買収がん免疫療法と新規免疫療法の研究をさらに強化

日本ベーリンガーインゲルハイム


ベーリンガーインゲルハイムは、Abexxa社の独自技術と画期的な抗体医薬を活用し、新しいがん治療薬の開発を目指す
Abexxa社は、幅広いがん患者さんに効果的ながん免疫療法の開発につながる非古典的MHCクラスI分子であるHLA-E(ヒト白血球抗原)上に提示される細胞内抗原に対する特異的抗体の開発に重点的に取り組む
Abexxa社の専門知識が加わることで、治療困難な固形がん(特に、既存の免疫療法薬への耐性が生じたがん)の治療に対するベーリンガーインゲルハイムの現在のアプローチを補完する

2021921日 ドイツ・インゲルハイムおよび米国テキサス州アーリントン
ベーリンガーインゲルハイムは本日、がん治療を変革する次世代のプレシジョンメディシンを開発し、がん免疫およびオンコロジー研究の領域で新たなアプローチに取り組んでいる、バイオ医薬品企業のAbexxa Biologics社を買収したことを発表しました。この買収により、ベーリンガーインゲルハイムは、細胞膜上ではなく、細胞内に発現するがん固有のタンパク質を標的とするAbexxa社の専門知識にアクセスできるようになります。これにより、治療ターゲット候補としてのがん抗原の種類を増やすことができます。特にこのAbexxa社の技術は、幅広いがん患者さんに効果的ながん免疫療法の開発につながる可能性があります。

ベーリンガーインゲルハイムの創薬研究担当コーポレートシニアバイスプレジデント兼グローバル責任者のClive R. Wood(Ph.D.)は、次のように述べています。「Abexxa社の買収により、がん抗原の発見および細胞内抗原を標的とする新たな方法への取り組みが補強されます。抗原の発見および新規抗体の作製に関する同社の最先端の知識と技術は、がん細胞の免疫ターゲティングを実現するために当社がこれまで適用してきた現在のアプローチを強力に補完します。新規細胞内がん抗原に結合する抗体のポートフォリオを拡大することにより、がん患者さんに幅広く適用可能な独自の新規免疫療法アプローチの開発に取り組んでいます」

Abexxa社の革新的なプラットフォームは、MHCクラス1分子によって細胞表面に発現するがん細胞の細胞内抗原を認識し、これを標的とします。Abexxa社のプラットフォームは、より一般的なHLA-A2ペプチドの発現に対応する一方で、同社は非古典的MHCクラス1分子のHLA-Eに関しての研究を進めており、これは、幅広いがん患者さんの抗原に効果的な影響を及ぼす可能性があります。具体的には、Abexxa社は、オンコロジー領域においてNKG2A:HLA-E免疫チェックポイント系を阻害するファースト・イン・クラスのT細胞受容体(TCR)様抗体を開発しました。また、Abexxa社の分子は、腫瘍表面のHLA-Eペプチド複合体を標的とする免疫細胞を動員するように作られています。

2016年、当社の一部門であり、画期的な治療およびデジタル医療アプローチに投資を行うベーリンガーインゲルハイム ベンチャーファンドは、Abexxa社に初期投資資金を提供しました。Abexxa社は、同年にベーリンガーインゲルハイムの「イノベーション・プライズ」を受賞しました。これは、革新的な創薬に取り組む新興企業の事業成長を支援するものです。同賞により、Abexxa社は、業務を拡大し、マサチューセッツ州ケンブリッジの共有ラボスペースでの研究を継続することができました。Abexxa社への投資は、ベーリンガーインゲルハイムがテキサス州ダラスフォートワース地域を含め、トップクラスのバイオテクノロジーコミュニティでイノベーションの促進に取り組んでいることを示しています。

Abexxa社共同創設者兼CEOのDebra Wawro Weidanz氏は、「ベーリンガーインゲルハイム ベンチャーファンドによる2016年の投資は、Abexxa社の未来を左右する決定的な瞬間となりました」と述べています。Abexxa社共同創設者兼CSOのJon Weidanz氏(Ph.D.)は、「ベーリンガーインゲルハイムによる買収は、当社チームががん免疫および抗体開発領域における同社の専門知識と能力にアクセスすることを可能にし、Abexxa社の技術を医薬品候補に変える機会をもたらしました」と述べています。

今回の取引は、ベーリンガーインゲルハイムの総合的なオンコロジー戦略を強化する一連の戦略的買収・提携の中では最新のものであり、がん免疫療法とがん細胞標的療法を融合させることでがんと闘います。この戦略によって、がんワクチン、腫瘍溶解性ウイルス、T細胞誘導、抗体薬物複合体(ADC)、骨髄性細胞および間質性細胞モジュレーターの分野でトップクラスの資産と能力を開発し、オンコロジー領域におけるベーリンガーインゲルハイムの地位をさらに強化します。ベーリンガーインゲルハイムは、世界クラスの自社研究開発とAbexxa社のような革新的バイオテクノロジー企業の能力を組み合わせることによって、革新的ながん免疫療法を開発し、次世代がん治療の提供を加速させます。

オンコロジー領域におけるベーリンガーインゲルハイムのイノベーションについては、こちらをご覧ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/oncology/leading-science/immuno-oncology 
取引総額には、前払金、マイルストーンペイメント、およびその他の対価の支払いが含まれます。Abexxa社は、ベーリンガーインゲルハイムの関連会社としてテキサス州アーリントン地域で業務を継続し、米国コネチカット州リッジフィールドにあるベーリンガーインゲルハイムの研究所の従業員と協力して取り組んでいきます。

ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の生活を向上させる画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型の製薬企業として、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態を維持し、長期的な視点をもって邁進していきます。医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、約52,000人の社員が世界130カ国以上の市場で業務を展開しています。

ベーリンガーインゲルハイムのがん領域での取り組み
がんは、私たちの人生から多くを、愛する人たちや貴重な時間を奪っていきます。ベーリンガーインゲルハイムオンコロジー部門は、患者さんに希望をもたらすため、がん治療に真摯に取り組み、努力を続けています。がんの治療法を確立するため、多様なサイエンスコミュニティとの連携を通し、患者さんの生活を一変させるためのブレークスルーを目指しています。私たちは、肺および消化器がんに焦点をあて、画期的なファースト・イン・クラスの治療を確立するために尽力しています。イノベーションに対する私たちの取り組みは、これまで肺がん治療に先駆的な進歩をもたらしました。より広範ながんとの闘いに挑むため、がん細胞を直接標的とする治療法の独自パイプライン、免疫腫瘍治療および理論的な併用アプローチを進展させています。

ベーリンガーインゲルハイム ベンチャーファンドについて
2010年に創設されたベーリンガーインゲルハイムベンチャーファンド(BIVF)は、生物医学研究におけるイノベーションを後押しするため、画期的治療薬に注力したバイオテクノロジー企業に投資を行なっています。BIVFは、研究者や起業家と長期的な関係を築くことによって、先駆的サイエンスとその臨床応用による患者ケアの大幅な向上を目的にしています。BIVFは、がん免疫学、再生医療、感染症、デジタルヘルスにおける高い医療ニーズに応える前例のない治療概念をターゲットとしています。これには、今まで創薬が困難とされていた標的に対応する新規のプラットフォーム技術、新世代ワクチンや新規の生物学的存在が含まれます。

Abexxa Biologics社について
Abexxa社は、テキサス州アーリントンを拠点として、前臨床段階の研究を行う企業であり、ペプチド/HLA-Eを含め、古典的および非古典的ペプチド/HLA分子を中心とする新規治療薬の開発に重点的に取り組んでいます。これらの治療標的の一部は、ナチュラルキラー細胞とT細胞に対する阻害作用を示し、自然免疫および適応免疫を制御する役割を担うことが明らかになっています。Abexxa社は、これらの標的に対して特異性の高いヒト抗体を作り出す手法を開発しました。これらの抗体は、免疫調節を通じた直接的な殺腫瘍および腫瘍死の誘導を含め、さまざまな治療薬フォーマットに向けて開発が進められています。

当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が9 月21日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈については英語のオリジナルが優先することをご了承ください。

詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)
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