医療・医薬・福祉

EUが主催する薬剤耐性(AMR)に関する国際カンファレンスに、世界中から270名がオンライン参加!

フランス見本市協会
3日間にわたりタイで行われたAMRウェビナーをレポート

2021年10月18日(月)~20日(水)に開催された薬剤耐性(AMR)に関するハイレベルな欧州-アジアウェビナーには、世界中から270名を超える参加者とハイレベルなパネリストが集結しました。この会議には、薬剤耐性に関するタイ国内外の専門家、研究者、政府関係者、実務者が一堂に会し、現代の最も深刻な公衆衛生上の脅威の一つである「薬剤耐性」に打ち勝つための実践的な協力への道を切り開くものとなりました。


AMR 欧州-アジアウェビナー

セミナーの冒頭で保健衛生・食の安全総局(DG SANTE)のクレア・ベリー(Claire Bury)副総局長は、薬剤耐性は、静かながらに絶え間なく進行している世界的なパンデミックであり、今後もあらゆる注意を払う必要があるということを強調して述べました。この点において、今回の一連のウェビナーやワークショップに参加する欧州連合(以下EU)と中国、日本、インドネシア、インド、マレーシア、フィリピン、韓国、タイ、ベトナムのアジア9か国の協力関係は非常に重要です。

保健衛生・食の安全総局 クレア・ベリー氏

人間と動物の健康だけに限らず、環境においても抗菌剤は慎重に使用する必要があります。このことは、2017年と2019年に採択された2つの薬剤耐性に対する「EUワンヘルス行動計画(EU One Health Action Plan)」を受けて、EUの明確な優先事項となっています。また、2020年5月に採択された「農場から食卓まで」戦略(Farm to Fork Strategy)は、このパッケージを補完するものであり、公平で健康的かつ環境にやさしいフードシステムを構築することをねらいとしています。本ウェビナー初日の閉会時には、健康・食品安全総局(DG SANTE)の二国間国際関係ユニットのヘッドであるKoen Van Dyck博士は「農場から食卓まで」戦略(Farm to Fork Strategy)は抗菌剤への依存度を可及的速やかに低減する必要があると明確に言及しています」と述べました。

健康・食品安全総局 Koen Van Dyck氏 / 駐タイ欧州連合代表部 ジュゼッペ・ビュジーニ氏

タイにおける薬剤耐性対策の主要機関であるタイ食品医薬品局のDr. Surachoke Tangwiwat事務次長は、現在70万人の死者が出ており、このままでは2025年に1,000万人の死者が出る可能性があるなど、世界的に薬剤耐性が脅威となっている状況を指摘しました。また、彼は次のように述べています。「タイでは『国家AMR戦略行動計画2017-2021』に沿って、薬剤耐性のモニタリングと評価のためのプラットフォームを導入しています。薬剤耐性の問題に打ち勝つためには、『3つのC』の相互作用が必要となります。『3つのC』とは、各国間での確証のあるコミットメント(Commitment)、コラボレーション(Collaboration)、コミュニケーション(Communication)の頭文字です。」
タイ食品医薬品局 Dr. Surachoke Tangwiwat氏

さらに駐タイ欧州連合代表部のジュゼッペ・ビュジーニ(Giuseppe Busini)副代表は、「COVID-19のパンデミックは、健康への脅威が国境を越えて世界中のすべての国に影響を及ぼすことを示しています。動物、人間、環境の健康状態は、相互に密接に連携しているため、薬剤耐性の問題に取り組むことは容易ではありません。これこそが『ワンヘルス(One Health)』というアプローチが意味するものです。各国政府当局や、各地域や各地方がともに協力し、また研究所、医師、製薬業界、食品製造業者など多くの関係者が、戦略的かつ首尾一貫した方法で設定した政策を実施する必要があります。また、同時に一般の人々の意識を高めることも必要です。」と述べて、本ウェビナーの初日を締めくくりました。

欧州疾病予防管理センター(ECDC)のアンドレア・アモン(Andrea Ammon)所長は、次のように述べました。「抗生物質の不必要な使用は、まさに薬剤耐性の原因です。これは、教育への努力や意識向上のキャンペーンによって減らすことができるでしょう。欧州抗生物質啓発デー(European Antibiotic Awareness Day)は、欧州委員会、欧州議会、EU加盟国のほか、EU域内の多くの非政府関係機関や利害関係者の支援を受け、11月18日に45ヵ国で開催されます。このイベントは、抗生物質の慎重な使用に関する意識向上を目的としています。」

3日間のバンコクでのウェビナーの締めくくりに、ルーカス・ガジュドス(Lukas Gajdos)駐ASEAN欧州連合代表部副代表は、手遅れになる前に今すぐ薬剤耐性に取り組むよう呼びかけました。また、欧州とアジア各国は薬剤耐性に関する国際連合食糧農業機関(FAO)、国際獣疫事務局(OIE)、世界保健機関(WHO)という三つの多国籍組織と協力して、薬剤耐性に対抗するための戦略的優先事項や共通の行動を確立することで非常にダイナミックな協力関係を築くことができることを確認しました。

この一連のハイレベルな国際会議とワークショップは、EUがパートナーシップ契約に基づき、駐タイ欧州委員会代表部と共同で開催しています。この第一回目の薬剤耐性に関する国際会議に続き、ヒューマンヘルス、環境を含む動物の健康、研究とイノベーションというテーマでそれぞれ、日本、インド、中国でワークショップを開催する予定です。このイベントでは、専門家や関係者が意見交換を行い、国や地域、国際レベルで実施可能な対策や研究について議論する予定です。


欧州-アジアの薬剤耐性に関するウェビナーの詳細は、こちらの公式サイトをご覧ください:
https://amreventsinasia.b2match.io/


より詳細な情報は各担当までお問い合わせください。:
AMRイベント事務局(一般): Phillippe van Maldeghem - pvm@candm.sk
AMRイベント事務局(プレス/アジアの参加者): Sukanya Uerchuchai - sukanya.uer@gmail.com
AMRイベント事務局(セッション) : Dr. Pattarachai Kiratisin - pattarachai.kir@mahidol.edu
在タイ欧州委員会代表部: delegation-thailand-pi@eeas.europa.eu、ratanaporn.bistuer@eeas.europa.eu
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