医療・医薬・福祉

楽天メディカル、抗CD25抗体-IR700複合体であるRM-1995のINDを米国FDAが受理

楽天メディカルジャパン株式会社
※米国楽天メディカル社が、2021年12月15日(米国時間)に発表したプレスリリースの和訳です。内容については、英語原文が優先されます。

楽天メディカル社(本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ、チーフ・エグゼクティブ・オフィサー:三木谷 浩史/以下「楽天メディカル」)は、標準治療後の進行または再発の皮膚扁平上皮がんおよび頭頸部扁平上皮がんに対するRM-1995を用いた光免疫療法の臨床試験を実施するための申請資料(Investigational New Drug application/以下「IND」)が、米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)に受理されましたので、お知らせします。


本光免疫療法は、楽天メディカルが開発した新薬候補化合物「RM-1995」と医療機器を組み合わせて実施されます。RM-1995は、細胞表面のインターロイキン2(IL-2)受容体α鎖(CD25)に特異的に結合するモノクローナル抗体(抗CD25抗体)と、光感受性物質であるIRDye(R) 700DX(以下「IR700」)との複合体です。波長690 nmのレーザ光照射によりIR700を活性化させるために医療機器レーザシステム(PIT690 Laser System)を用います。RM-1995を構成する抗CD25抗体は、抗腫瘍免疫応答を阻害してがん細胞の増殖を助ける働きを持つ制御性T細胞(Tregs)の表面に発現するCD25に、特異的に結合します。本光免疫療法は、腫瘍局所にレーザ光を照射することで、RM-1995が結合した腫瘍内Tregを局所的に除去し、Tregが免疫細胞に対して掛けていたブレーキを解除することにより、局所および全身の腫瘍に対して抗腫瘍効果を示す、新しい治療法となる可能性があります。

楽天メディカルのチーフ・エグゼクティブ・オフィサーである三木谷 浩史は、次のように述べています。「RM-1995のINDが受理されるという薬事プロセス上の重要な節目を迎えることができ、大変嬉しく思います。本化合物を用いたイルミノックス治療(光免疫療法)は、Tregを標的とした新しい方法でがんを攻撃できる可能性があります。本治療の前臨床試験データによると、腫瘍内Tregを急速に破壊させることができることが考えられます。当社は、創薬プログラム『イルミノックス・パレット』において、様々な抗体を用いて薬剤の研究・開発を進めています。RM-1995もその一つで、イルミノックス™プラットフォームを基に当社が開発を進めている2つ目の薬剤です。今後も、一人でも多くの患者さんにイルミノックス治療をお届けできるよう、スピード感をもって事業を進めてまいります。」


楽天メディカル社について
楽天メディカル社は、イルミノックス(R)プラットフォームと呼ぶ技術基盤を基に、薬剤と光を組み合わせた、がんをはじめとした様々な疾患に対する新しい治療法の開発を行うグローバルバイオテクノロジー企業です。同プラットフォームを基に開発された医薬品・医療機器の前臨床試験では、特定の細胞の速やか、かつ選択的な壊死をもたらすデータが示されています。楽天メディカル社は、がんを克服するというミッションを掲げ、がん患者さんがより良い生活を送れる社会の実現を目指しています。米国本社と研究開発拠点に加え、日本、オランダ、台湾、スイスと、世界5 カ国に6 拠点を構えています。楽天メディカルジャパン株式会社は、楽天メディカル社の日本法人です。詳しくは、https://rakuten-med.com/jp/をご覧ください。

RM-1995(抗CD25抗体-IR700複合体)について
当社が創製したRM-1995は、抗CD25抗体と光感受性物質であるIRDye(R) 700DX(IR700)を結合させた薬剤です。RM-1995は、腫瘍局所の制御性T細胞(Treg)表面のCD25に結合し、波長690 nmのレーザ光照射により励起されたIR700が光化学反応を起こし、Tregを破壊し、抑制が解除された活性化 CD8+T細胞が腫瘍微小環境に集まることにより、腫瘍細胞を攻撃する効果が期待されます。前臨床試験において、Tregを標的としたがん光免疫療法の抗腫瘍効果とその作用機序は示されています※。
※Sato N, et al. Spatially selective depletion of tumor-associated regulatory T cells with near-infrared photoimmunotherapy. Sci Transl Med. 8(352), 2016

イルミノックス(R)プラットフォームについて
イルミノックス(R)プラットフォームは、治療技術基盤の名称であり、米国国立がん研究所の小林久隆先生らが開発したがん光免疫療法が基となっています。同プラットフォームは、医薬品、医療機器、医療技術、その他周辺技術を総合的に利用した技術基盤であり、楽天メディカル社は、これに基づき製品や治療法の開発を進めています。イルミノックス(R)プラットフォームとは、薬剤と光を組み合わせた、がんをはじめとした様々な疾患に対する新しい治療法を開発するための技術基盤です。同プラットフォームを用いた治療は、「薬剤の投与」と「光の照射」の 2 段階で構成されます。薬剤は、光感受性物質 (光に反応する物質) と、キャリア (特定の細胞に選択的に集積する成分) から組成される複合体です。同薬剤を投与し、特定の細胞に選択的に集積した後、その細胞に特定の光を照射することで光感受性物質が活性化し、生化学・物理学的プロセスにより、特定の細胞を壊死、あるいは、排除します。

フォワード・ルッキング・ステートメント(将来予想に関する記述)
このプレスリリースは、1995年米国民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)セーフ・ハーバー条項に対応する将来予想に関する記述を含んでいます。この記述は、様々なリスク、不確定要素、仮定を含んでいるため、楽天メディカル社の事業計画及び結果が本記述で想定された結果や公開された予想と異なる場合があります。「将来予想に関する記述」には、RM-1995、イルミノックス(R)プラットフォーム、IRDye(R) 700DXなどの当社製品のステータスや開発に関する情報のほかに、イルミノックス(R)プラットフォームを使用して開発されたRM-1995およびその他の治療に関する規制、販売承認の取り組み、RM-1995およびその他の治療法の潜在的な利点、有効性、および安全性、薬事申請状況に関する情報が含まれます。製品の販売承認や商業的成功は、達成されない場合もあります。また前臨床試験とデータに示されている結果と効果は治験で再現されない可能性があります。当該記述では、「予測する」、「信じる」、「希望する」、「推定する」、「見通す」、「期待する」、「意図する」、「可能性のある」、「提案する」、「計画する」、「戦略を立てる」、「するであろう」、「見込みがある」、「エキサイトする」、「する」、「ねらう」、「開発する」などの表現が使われ、いずれも現在の当社の信念に基づいて用いられています。将来予想に関する記述は、歴史的な事実でも将来の業績を保証するものでもありません。これは楽天メディカルの現在の信念、期待、および事業の将来、将来の計画と戦略、予測、予想される出来事とトレンド、経済およびその他将来の状況に関する仮定に基づいています。将来予想に関する記述は将来に関連しているため予測が困難であり、その多くが楽天メディカルの管理の及ばない状況に存在する避けられない不確定要素、リスク、および変化の影響を受けます。楽天メディカルの実際の業績および財政状態は、将来予想に関する記述に示されているものとは大きく異なる可能性があります。したがって、将来予想に関する記述は依拠するべきものではありません。さらに、このプレスリリースでは治験データに関する意見を述べる上で、「予想された」、「重要な」、「注目すべき」、「新規の」といった表現が使用されています。進行中の治験研究には、さまざまなリスクと不確定要素が存在し、特にRM-1995およびその他の製品候補の製造段階で発生する問題、安全性における有害事象の発生、治療効果を実証できない状況などが、合理的であれ不合理であれ存在します。そのため、規制当局による承認やRM-1995およびその他の製品候補の商業化における不確定要素を含め、実際の結果は公開された情報と異なる場合があります。当社は、準拠法で義務付けられた範囲を除き、新しい情報が得られたかどうか、将来何らかの展開または出来事が生じたかどうか、仮定に変化が見られたかどうか、将来予想に関する記述に影響する要因に変化があったかどうか、もしくはその他の理由の如何によらず、将来予想に関する本記述あるいは、他の記述を公式に改定する義務を負いません。当社が1つ以上の将来予想に関する記述を改定する場合も、その改定が、あるいはその他の将来予想に関する記述が、さらに改定されると推論すべきではありません。
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