必勝!医学部入試

保護者が果たせる役割は?
開業医は特に切実、わが子の意欲引き出すために


 ◇意識して医療情報を取り入れる

 保護者自身が意識して、医療に関する情報を日常生活に取り入れることも、子供の医師という職業に対する興味につながると思います。

 本庶佑京都大特別教授のノーベル医学生理学賞受賞決定を報じる号外を手に取る人々=東京都港区(時事)
 保護者の子供の頃と比較すると、地域医療の問題や、再生医療などの最先端医療のニュースは、より頻繁に報道されています。昨年は、がん免疫療法に道を開いた本庶佑・京都大特別教授のノーベル医学生理学賞受賞のニュースも大きな話題になりました。

 テレビでは、医師を主人公にしたドラマやドキュメンタリーが数多く放送され、高視聴率を上げています。こうした環境は、一般家庭の子供たちが医学部を目指すきっかけの一つになり、医学部志望者の増加につながっています。

 私の知っている保護者の中には、家族で食事をする時、なるべく医療系の番組にチャンネルを合わせる人がいます。新聞や雑誌、ネットニュースなどに掲載される医療ニュースの記事をスクラップブックにストックして、居間のテーブルに置いておく人もいます。

 こうした積み重ねは、医学部の面接試験や、一部の大学の小論文試験対策として、非常に役に立ちつと思います。

 ◇親の背中を子供は見ている

 保護者が医師の場合には、医療や患者さんのことを話している夫婦の会話を、たまたま子供が聞いて、医学部受験をするようになった場合もあります。もちろん子供が医師という職業をプラスに感じる「何か」が、その会話にあったのでしょう。

 保護者が開業または勤務している病院を子供に見学させるのもよいと思います。最近は、大学病院や総合病院でも、医療体験や見学の機会を設けています。小・中学生から参加できることもあり、ネットで検索すれば簡単に調べることができます。

 私は医学部入試の面接試験対策の授業を担当しています。その中で、家族で移動中に事故や急病人と遭遇し、医師である自分の親が救護を行う姿を間近に見たという学生がいました。その学生は、まさにその出来事が、医師になることを決意させたと話してくれました。(医系専門予備校メディカルラボ 山本雄三)

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横浜市立大学医学部医学科同窓会 倶進会