必勝!医学部入試

2020年度の医学部入試はどうなる?
センター試験が最後の年

 現在の高3生・高卒生が受験する医学部入試は、今年度も推薦入試・AO入試から開始されます。多くの大学は、11月1日以降に出願が始まりますが、一部の大学は8月から始まります。その後、年が明けると1月にセンター試験が実施され、私立大学の試験、国公立大学前期試験と続いていきます。推薦入試・AO入試の受験を考えるのならば、もうゆっくりしている時間はありません。

大学入学共通テストの試行調査(プレテスト)の試験開始を待つ受験生(東京都目黒区の東京大駒場キャンパス、2018年11月10日【時事】

 ◇出題方針と出題内容

 さて、前回のテーマ「こうなる!新たな共通テスト、大学入試センター試験は終了へ」でお伝えした通り、来年1月で現行の大学入試センター試験は最後の実施となります。

 万が一、国公立大学志望の受験生が、大学入試センター試験で思うような得点ができなくて浪人をする場合には、大学入学共通テストを受験する必要性ができてきます。

 また、現在は私立大学医学部でも半数以上の大学で、各大学が個別に実施する一般入試とは別に、センター試験利用入試を実施していますが、これは共通テスト利用入試として実施されることになるでしょう。

 前回も書きましたが、これまでのセンター試験と共通テストの違いは、出題方針が大きく変わるということです。ところが、出題内容に変更はありません。

 ◇「浪人はさせられない」

 例えば数年前の学習指導要領の改訂によって、数学については、数学Cの教科書は廃止されました。数学Cで入試問題として頻出だった「行列」が無くなりましたが、数学Ⅲにはこれまで無かった「複素数平面」が加わりました。

大学入試センター試験で、受験生にリスニング用の機器を配布する担当者(東京都文京区の東京大学2019年01月19日)【時事】

 もし、旧学習指導要領で受験をした人が浪人をすると、新学習指導要領で学んだ受験生と同じ入試問題を解答することになり、学年により学習した内容が違うことによる有利・不利が発生します。しかし、これを避けるために、センター試験や各大学の個別試験では、「経過措置」が実施され、平等に試験が実施されるような措置がとられました。

 ところが、今の高3生が浪人をしても、共通テストは出題方針の変更であり、出題内容の変更はないので「経過措置」は行われません。

 とはいえ、センター試験と共通テストは、出題方針が大きく変わるために、かなり注意をしなければならず、センター試験の対策をしてきた受験生には不利になる可能性が高いといわれています。

 この件について高等学校の先生と話をすると、多くの先生から「今の高3生に浪人はさせられない」という話を聞きます。

 ◇医学入試動向として考えられること

 このような状況下、気になるのは今の高3生・高卒生が受験をする2020年度の入試です。とりわけ医学部は最難関学部であることから、他学部と比較すると現役合格率が著しく低い状況です。つまり、今の高3生が医学部へ現役合格する可能性は高いとは言えません。また、高卒生も再び浪人を重ねる可能性があるということです。

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