必勝!医学部入試

2020年度の医学部入試はどうなる?
センター試験が最後の年

 それでは、2020年度の医学部入試がどのようになるのかを予想してみましょう。

 今回は、二つのパターンに分けて考えます。

 (1)国公立大学医学部の志願者

 国公立大学以外は考えていないという受験生は、センター試験と個別試験で高得点を取らなければなりません。万が一にも、2020年度入試で合格できなければ、2021年度は大学入学共通テストを受験しなければなりません。

東京大学の本郷キャンパス(東京都文京区)で4年ぶりに再開された入試合格者の受験番号の掲示(2017年03月10日)【時事】

 そこでどのような動きが起こるでしょうか。

 例えば、本当は旧帝大などの難関大学に行きたいと考えている受験生の中には、浪人を避けるためには少しでも合格可能性が高い大学に志望校を変更する可能性が出てきます。これを安全志向と呼びます。これまでならば、1浪くらいは覚悟して第一志望大学にチャレンジする現役生は多くいました。

 国公立大学は前期試験勝負で、1人1大学受験となるために、安全志向が大きく働いた場合には、比較的難度が下位の医学部も成績上位の受験生が受験をすることで、難化する可能性が出てきます。

 それでなくても、地域医療に貢献したい受験生や地元志向の高まりによって、昔と比べると全体的に国公立大学医学部の難易度の差は縮まっています。

 (2)私立大学医学部の受験者

 私立大学医学部を志望する受験生の中には、国公立大学との併願受験をする人も多くいます。しかしながら、国公立大学を受験する際にセンター試験で必要となる国語や地歴公民の対策も必要となります。そこで併願する予定の受験生の中には、夏休み以降の模試結果などの状況によっては私立専願受験に志望を変える人もでてきます。

 最初から私立専願の受験生は、受験校数を増やし、自分の学力よりもだいぶ下位の大学まで併願をする人が増えるのではないでしょうか。そして医学部以外の歯学部や薬学部など他学部を併願する受験生も増えるでしょう。

 上記の(1)(2)を合わせて考えると、受験生の間で安全志向が働き、その結果、医学部の中でも比較的入りやすい大学さえも難化して、全体的に医学部入試が難化する可能性が予想されます。

 それでは高3生・高卒生はどうすればよいのか。

東京大学の本郷キャンパス(東京都文京区)で合格者が発表され、在校生らに祝福される合格者(左手前)(2017年03月10日)【時事】

 ◇夏休みの学習計画表

 現在の高3生・高卒生は、できる限り来年の入試で合格できるように受験勉強に全力を入れるしかありません。そのためにも夏休み前に準備すべきことは、次の通りです。

 (1)受験で必要な科目のうちで、苦手科目・苦手分野を正確に把握する
 (2)志望大学を早く決めて、出題傾向を把握する
 (3)夏休みを最大限有効活用するために、(1)(2)を考慮した学習計画表を作成する

 以上は、あたり前の内容と言えばあたり前ですが、この三つをきちんと実行できる受験生は少ないように思えます。ここまで準備をした上で、夏休みの学習計画表に沿って勉強に専念したいものです。

 現役合格をした人たちは、この三つを考えた上で夏休みを有効に過ごしていることも事実です。そして、夏休みが終わった9月からは、志望大学の過去問演習に取り組むことができれば、合格の可能性が高まります。

 夏休みは、じっくりと落ち着いて受験勉強に専念できる最後の期間です。夏休みが終了するとセンター試験の出願や推薦・AO入試も始まります。とにかく9月以降はあっという間に過ぎ去っていきます。その夏休みを無駄にしないようにして、必ず来春は医学部に合格しましょう。(医系専門予備校メディカルラボ 山本雄三)

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