治療・予防

耳鳴りに新治療法 =「気にしない」状態へ導く


 ◇ハイブリッド治療

 治療に用いられるのが、自律訓練法と呼ばれるヨガに似たリラクセーション法だ。これは自己暗示をかけて体を動かし、心身の緊張や不安を解きほぐすというものだ。

 同病院では、このほかに以前からの補聴器、治療音を出すサウンドジェネレーターという機能のある耳鳴用補聴器を使用して耳鳴りを気にしないよう脳を慣らす音響療法、はり治療、混合ガス治療―を組み合わせて治療している。その結果、耳鳴りが気にならなくなったという人が確実に増えているという。ただ、一部の治療は保険適用外となっている。

 「耳鳴りはしているけれど気にならない、が治療のポイント。これは、忘れるという人間の脳の特性を利用した治療法です。耳鳴りが気にならない状況が半年から1年続くと、耳鳴りそのものを忘れてしまいます」と林医師。医学的治療と心理療法的治療のハイブリッドともいえる試みが、絶え間ない耳鳴りに苦しむ人への朗報となりそうだ。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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