必勝!医学部入試

医学部へ現役合格するために!
夏休みにやるべき五つのこと

 昔から「夏を制する者は、受験を制す」を言われています。中学受験や高校受験を経験した人の中には、同じようなことを言われたのではないかと思います。大学受験も、夏休みはとても重要な期間です。高校受験とは違って、対策すべき学習の内容が多くて深いことに特徴があります。国公立大学志望者ならば、各大学の個別試験に加えて大学入試センター試験が課せられ、国語や地歴公民の文系科目も必要になります。(現在の高2生からは、大学入学共通テストになります)

 そして、医学部受験の特徴としては、ハイレベル層の志望者が多いことと、全大学に面接試験が実施されることです。私立大学は、それに小論文試験も加わります。

大学入試センター試験に臨む受験生(イメージ)

 ところで、昨年の夏以降、医学部受験で注目されたのが、不正入試に関するニュースでした。このニュースの中で注目されたことの一つが、面接試験や小論文試験でした。数学のように正解が一つに決まっているわけではなく、大学の方針や面接官のさじ加減によって、いかようにでも採点できたことが不正入試の原因の一つでした。

 文科省は、入試における採点や合否判定基準の明確化を求めていますが、今年の冬に実施された2019年度入試では、どの大学もこれまで以上に公平を意識して入試を実施したと思います。したがって、2020年度の入試では夏休みに面接試験や小論文試験の対策も考えなければなりません。

 さて、大学入試センター試験については、9月から入学案内が配布され、9月末から出願開始となるため、高3生は入試本番に向けて一気に受験生モードとなります。

 私立大学医学部の推薦入試を考えている人は、さらに時間の余裕がありません。

 予備校に通っていた高3生の生徒を見ていると、昔から9月になるとそれまでに受験勉強をやっていた人も、やっていなかった人も、ほとんどの生徒の顔色が変わり、誰もが「時間がない」と口に出して焦りだし、一気に受験モードへと突入します。しかしながら、夏休みに充実した受験勉強に専念できた人は、9月から次のステップの受験勉強に移ることができます。つまり夏休みの過ごし方がとても重要で、現役合格に大きくかかわるということです。

 では、充実した夏休みを送るにはどのようにしたらよいかを、順を追って五つのステップで説明します。

大学入試センター試験の会場に向かう受験生ら(イメージ)

 (1)学力の分析

 まずは、現在の学力の客観的な分析が必要です。苦手科目は把握できると思います。

 苦手分野はどうでしょうか。例えば、数学Ⅲの微分法が苦手な場合に、三角関数や指数対数、数列など、高2生までに学習した内容が曖昧な場合もあります。どこに原因があるのかを見極める必要があります。

 また、全国の受験生と比較した場合に、自分の学力がどれくらいなのか、そして、志望する医学部へ合格するために今の成績で大丈夫か、この夏に何をどのくらい強化する必要があるのかなど、把握すべき点がいくつかあります。

 これらを知るためにはどのようにすればよいのか?それには、これまで受験した高校の定期テストや校内模試、全国模試など受験した全ての成績表を分析することです。自分で分析すると同時に、高校や予備校の先生にも相談して第三者の助言を受けましょう。どの科目のどの分野が苦手で、なぜ苦手なのかをハッキリとさせることです。

 (2)過去問を1年分だけでも

 もう志望校の過去問演習を開始している人もいると思います。まだの人は、志望校の最新年度の過去問を解答してみましょう。現段階で、全ての問題を解答できる必要はありません。特に高校での未履修分野の問題は無視をしても構いません。この時に、解答時間も計っておきましょう。

 過去問を解くことによって、問題の「難易度」「分量」「頻出問題・分野」「解答形式」「科目ごとの配点比率」を知ることができます。

 例えば志望校であるA大学の英語は、長文読解問題が中心に出題され、英文素材は医療系が多く、全体の問題分量が多く、試験時間が短いと分かれば、この夏に力を入れるべき課題はおのずと決まります。

 もちろん志望校がまだ決定していない人は、できる限り早く決定しなければなりません。過去問を解くことによって、自分の学力との相性を知り、志望校を考えることもできます。

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