必勝!医学部入試

医学部へ現役合格するために!
夏休みにやるべき五つのこと

 (3)学力と教材のミスマッチ

 志望校の過去問を解答することで判明した課題を克服するために、夏休みの勉強に必要な教材を選定しなければなりません。

 高校の教科書でも、これまで使っている参考書でもなんでも構いません。ただし、自分にとって分かりやすく、長続きする教材である必要があります。教科書は、分野や難易度などの隔たりがなく入試に必要な内容の全てが網羅されており、不必要な内容はほとんど書かれていないという点においては最も受験勉強に適した教材だと言えます。

大学入試センター試験の試験会場に向かう受験生ら(イメージ)

 ただし、例題に関しての類題演習や章末問題などの解答が略解や省略されることも多く、自分が必要とする練習問題が少ない場合もあるので、苦手分野の勉強には向いていないかもしれません。苦手分野の克服には、まずは基本事項や重要例題などで理解をした上で、類題演習を行い、「正解できたという、小さな成功体験」を多く積むことが大切になります。

 書店に足を運んで参考書や問題集を購入する場合には、上記(1)で行った「現在の学力の分析」を基に、苦手分野を十分に考慮して選択をしなければなりません。必要以上に自分の学力を過大評価して参考書を選ぶ人が多いのも事実です。その結果、途中で参考書を放棄したり、思うように勉強が進まなかったりする人も多くいます。それを避けるためにも、十分に注意して参考書を選定してください。

 本当は同じ1冊の参考書を何度も繰り返して勉強できれば良いのですが、同じ科目内での得意・苦手分野の状況によって、分野ごとに複数の参考書を使い分けることも考えてください。苦手分野は「基礎レベル」、得意分野は「ハイレベル」などと、参考書を使い分けます。

 (4)夏休み以降も考えて

 上記(1)~(3)まで進んだら、次に学習計画表を作成します。まずは夏休みの計画と言いたいところですが、センター試験や各大学の個別試験の実施時期までの大まかな学習計画を考えましょう。

京都府立医科大学(本文とは関係ありません)

 個々人の学力状況によって学習計画表の内容は変わりますが、例えば、夏休み終了時までに苦手科目・分野の克服と文系科目である国語と地歴公民を完成させて、9月から11月末までは志望校の過去問を中心に個別試験の対策を行い、12月からは、これに加えてセンター試験の対策に力をいれ、センター試験受験後は国公立大学前期試験や併願する私立大学の対策に取りかかるなど、時期ごと、科目ごとに大まかな計画を立てましょう。つまり、医学部受験を意識した計画を考えるということです。

 その上で、目前に迫った夏休みの計画表を、より綿密に作成しなければなりません。

 学習計画表には、科目ごとに1日単位で時間を区切って、どの教材をどれだけやるのか記入していきます。そして、実際にその時々の勉強を終えた時点で、マーカーで塗るなどして状況確認ができるようにします。

 学習計画表を作成して「見える化」することが重要で、週に1度は、学習計画の進捗(しんちょく)状況を確認して、必要な場合には追加・修正を行いましょう。これによってダラダラと勉強することをなくすことができます。また、試験本番前に計画表を見返すことで、これだけの勉強をしてきたという自信にもつながります。

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