必勝!医学部入試

安全志向と共通テストの関係 
2020年度医学部入試

 大学入学共通テストを巡っては、11月1日に英語の民間試験、12月17日には国語と数学の記述式問題の導入延期が文部科学省から発表になりました。延期された内容は今回の入試改革の目玉の一つでもあり、高1・2生の中には、これらの対策を既に行っていた人もいました。また2年くらい前から共通テストに対応できるカリキュラムを考えて、授業や課外授業等でその対策を実施している高校もありました。

「大学入学共通テスト」の試行調査(プレテスト)を受ける生徒=2017年11月13日、東京都目黒区【時事】

 高1・2生や高校の先生方の混乱はもちろんですが、今のところ共通テストとは直接は関係のない高3生や浪人生への影響も考えられます。

 ◇何が変わるのか

 大学入試センターのWEBページを見ると、センター試験については「大学に入学を志願する者の高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的とするもの」と記載されています。

 共通テストについては「高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定し、大学教育を受けるために必要な能力について把握することを目的とする」「思考力・判断力・表現力を中心に評価を行うもの」と記載されています。

 ここで分かることは、センター試験よりも共通テストの方が、レベルが上がるということです。共通テストで求められる「思考力・判断力・表現力」については、これまでも国公立大学2次試験や私立大学個別試験で求められていたものです。このような内容を、50万人以上が出願する予定の共通テストでも問うことになります。

「大学入学共通テスト」の試行調査の解答を読み取る機械=2017年12月03日、東京都目黒区の大学入試センター【時事】

 ◇「思考力・判断力・表現力」

 英語の民間試験や国語と数学の記述問題が延期になったことで、受験生の負担は軽くなりましたが、共通テストでは「思考力・判断力・表現力」を問うというところが、今までのセンター試験とは異なるということです。大学入試センターWEBサイトには、過去2回実施された共通テストの試行問題が掲載されています。従来のセンター試験の問題しか知らない人達は、その違いに驚くと思います。

 果たして大勢の人が受験するマーク形式の共通テストで「思考力・判断力・表現力」を正確に問うことができるのか。これらは各大学の個別試験で問うべきものではないかと疑問を投げかける人もいます。あるいは現在のセンター試験で問われている基礎的な学力の重要性を訴える人もいます。

 今後の文科省からの発表に注意を払わなければなりません。

 約1カ月後に実施される最後のセンター試験。2年後からは共通テストに代わります。少し話題はそれますが、これまでも約10年に1回の頻度で、高校で学ぶ学習内容(学習指導要領)の変更が行われました。一般的には新しい学習内容を新課程、それまでの学習内容を旧課程と呼びます。

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