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つらい高齢者の慢性便秘 
治療の実態-内科医会アンケート

 便秘が若い女性に多いというイメージは昔のものだ。特に、食事や水分を摂取する量の減少や筋肉の衰えで排便がしづらくなる慢性便秘症は、高齢者に多いとされる。便秘を繰り返したり、長く続いてしまったりすることは大変つらく、悩みを抱える患者にどう対応しているのか。日本臨床内科医会が所属の会員にアンケート調査を実施した。

何人の患者を診ているか

 ◇たかが便秘、されど便秘

 それによると、「慢性便秘症の患者を外来で1カ月に何人を診療しているか」との質問に対し、「30人以上」が45%、「10~20人」26%、「20~30人」15%、「1~10人」14%となっている。この結果をどう見ればよいのか。

 自由回答では、「治療の大半を慢性便秘症の問診、指導などに要する患者が増えている。一方で、薬剤の種類も増えており、学問的な取り組みが必要だと考える」との声が寄せられた。便秘症は新しい病気ではないが、新薬に関する知識などが求められていることをうかがわせる。以下は目立った声だ。

 「たかが便秘、されど便秘だ。まずしっかり問診をし、触診などを行うことが大事だ」
 「多くの患者は直接、命に関係なく過ごしているが、日々、便秘に対する不快感があり、QOLは低下している」

 「慢性便秘症は便秘という症状だけではなく、症状が多岐にわたる胃腸の疾病につながる」
 「不眠と同様に、便秘も『テーラーメード』で個人差があり、治療に困ることもある」「高齢化や昔と異なる食生活の変化などにより、個人個人への対応が異なる」

食事療法、運動療法について

 「高齢化や昔と異なる食生活の変化などにより、個人個人への対応が異なる」

 ◇過半数の医師が生活指導

 慢性便秘症の治療では薬剤の適切な処方とともに、食事療法や運動療法も大切になる。「その生活指導を行っているか。また、その内容をカルテに記載しているか」を尋ねた。最も多かったのは「生活指導を行っているが、内容をカルテには記載していない」の54%だった。次いで「生活指導を行っており、内容をカルテに記載している」が32%で、「行っていない」は14%にとどまった。

 「トライアル・アンド・エラーの治療法が比較的多く、患者に迷惑をかけているという印象もある」という率直な意見もあった。

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