必勝!医学部入試

面接試験、ここに注意!
合否ラインは団子状態

 最後の実施となった大学入試センター試験も終わり、私立大学の医学部入試が始まりました。来年1月からは、大学入学共通テストに代わるため、今春の受験生は安全志向に走ることが予想されます。共通テストの受験を避けたいからです。とは言うものの、医学部に限っては、ほとんどの受験生にとって、入りやすい大学など存在しないと言ってよいでしょう。

 国公立大学はほぼ前期試験1回の勝負となるため、センター試験の自己採点結果などを参考にして、今まで以上に少しでも合格可能性の高い医学部に出願をする人が増えると思います。私立大学は、複数校受験が可能なので、第1志望校よりもだいぶランクを落とした医学部を受験校に加えることができます。

表1

 ◇全ての医学部で実施

 さて、医学部医学科は、全ての大学の全ての入試区分で面接試験が実施されます。推薦入試など一般入試以外では、他学部でも面接試験が行われていましたが、一般入試の限ると、医学部以外ではほとんど実施されていません。

 医学部だけで面接試験が実施されるのには、幾つか理由があります。例えば、コミュニケーション能力や協調性、協働性などの問題です。臨床に進むにしても、研究に進むにしても、医師だけでなく、看護師や薬剤師、栄養士、介護福祉士などと一緒にチームを組まなければなりません。

 また、将来、医師になった時に患者さんとのスムーズな意思疎通が可能かどうか。特に自分の祖父母の世代など高齢者と接する機会は、今後、ますます増加していきます。

 医学部の勉強は、受験勉強以上に過酷だと感じる学生も多く、他学部と比較をすると留年率も高いです。医学部は最難関であることと、大学に6年間、その後の研修期間を加えると医師として独り立ちするのは、30歳前後になります。また、「医学部入試≒就職試験」と考えてよいかもしれません。このような理由から、医学部では全ての大学で面接試験を実施しています。(表1参照)

表2

 ◇配点は予想以上に高い!

 英語や数学などの学科試験が重要なことは、昔も今も変わりません。そもそも私立大学は、1次試験で課される学科試験に合格をしなければ、2次試験で実施される面接試験を受験することができません。

 「表2」は、2020年度入試の国公立大学2次前期試験の配点です。この表は面接試験の配点比率が比較的高い東日本の医学部を抜粋しています。東大、京大など面接試験を点数化していない大学もあります。「表2」を見ると、面接試験の配点が英語や数学などの学科試験の配点と同等、あるいはそれ以上の大学があることに驚く人もいると思います。

 例えば、弘前大学の面接試験の配点は、英語・数学と同じ300点です。筑波大学は、適性試験となっていますが、これは面接試験と適性試験(2019年度は文章完成法テストを実施)を合わせた配点が500点もあります。

 これだけ配点が高いと、対策を行わず中途半端な気持ちで面接試験に臨むべきではありません。また、配点化されていない場合でも、段階評価など何らかの形式で評価をされることになります。

 ◇面接試験で不合格も

 それでは、学科試験で合格基準に達していても、面接試験の結果次第で不合格になることがあるのでしょうか。大学ごとの募集要項の合格判定基準等には、『面接の評価が著しく低い場合、総合得点にかかわらず不合格とする』などと記載している大学も多くあります。

 2年前の夏に発覚した私立大学を中心とする、医学部の不適切入試を覚えていますか。不適切入試の多くは、年齢や面接試験、小論文試験を通して行われていました。

 特に面接試験は、面接官の主観的な評価を中心に判定した大学もあったと思います。2019年度入試からは、文科省の指導もあり、採点基準を明確化してできる限り客観的な評価を取り入れて実施するようになったと思います。そのために、最低限度、大学の質問傾向に沿った対策は、これまで以上に必要となりました。

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