必勝!医学部入試

面接試験、ここに注意!
合否ラインは団子状態

 国公立大学の医学部については、センター試験の結果に応じて、ほぼ全ての大学で2段階選抜を実施しているので、2次試験の受験者は大学ごとに一定基準以上の受験生が集まります。したがって、学科試験の合計点の度数分布をつくると、合否ライン上とその前後は団子状態に受験生が分布しています。

 大学側としては、学科試験が1、2点の差ならば(もっとかもしれません)、少しでも面接試験での評価が高い受験生に入学してもらいたいと考えるのではないでしょうか。

表3

 ◇最初に押さえおくこと

 文科省が大学入試改革の一つとして、2016年から各大学に対して、意義のある「アドミッション・ポリシー」「カリキュラム・ポリシー」「ディポルマ・ポリシー」(三つのポリシー)の策定と公表を求めていました。これに従って、各大学は、学部・学科ごとに新たな三つのポリシーを策定・公表しました。特に重要なのが「アドミッション・ポリシー」です。なぜなら、どのような入学者を受け入れるかについての方針が書かれているからです。

 例えば、東北医科薬科大学は「東北地方の地域医療・災害医療に従事して、地域住民の健康を支える使命感に燃えた学生を求めています」(抜粋)と記載されています。アドミッション・ポリシーの内容そのものを、面接試験で質問する大学も多くなりました。大学側も、アドミッションポリシーの作成にはそれだけ力を入れているということです。

 受験する大学の三つのポリシーを理解して、面接試験に臨むことは必要条件と言ってもよいでしょう。もし、三つのポリシーを読んでピンとこない場合には、『建学の精神』『基本理念』『学是・校是』『学長・学部長の挨拶』などにも、非常に参考になる内容が書かれています。これらは、志望動機書を作成するときにも、大いに参考になります。

表4

 ◇重要・頻出の質問

 個人面接、集団面接、集団討論、マルチプル・ミニ・インタビュー(MMI=個人面接を複数回、面接官およびテーマを変えて実施)など、大学ごとにそれぞれ形式が異なり、面接官から質問される内容も大学ごとに傾向があります。個人面接形式で実施される大学が多くを占め、試験時間も10~15分程度がほとんどです。

 そこで、個人面接において、これだけは押さえておいた方がよい頻出の質問内容は、「なぜ医師を志望するか」「なぜ本学を志望するか」など次の「表4」の通りです。

 これらの質問内容に対する返答は、受験生一人ひとり異なってくると思いますので、今までの人生経験を踏まえた説得力のある返答をして面接官へアピールしなければなりません。

 「なぜ医師を志望するのか」との質問に対して「父が医師で、地域医療に貢献をしていて、周辺住民から感謝されているから医師をめざします」と返答したのでは、受動的でありきたりな内容です。あまり評価をされないと思います。面接官は受動的ではない、あなただけの能動的な返答を期待しています。

 ◇傾向に合った模擬面接

 最終的には、大学の面接形式や質問内容の傾向に沿った準備を行い、高校や予備校で模擬面接を繰り返し行うことが大切です。

 模擬面接の段階から、緊張をしている受験生もいます。個人面接形式以外の場合、その形式に慣れておかなければなりません。特に集団討論は、協調性、協働性、社会性などが、個人面接以上に必要となるために、初めて模擬集団討論を経験する生徒の中には、一言も発言できずに終了する場合もあります。

 自信をもって受験大学の面接試験に臨むためには、必要なだけ模擬面接を繰り返しましょう。なぜなら、これまで私が担当した生徒の中には、面接試験で逆転合格したと考えられる人も少なからずいるからです。(医系専門予備校メディカルラボ 山本雄三)

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