必勝!医学部入試

「調査書」「面接」の関係は? 
医学部入試、勉強以外も充実を

 大学入試改革では、「大学入学共通テスト」ばかりに目が向けられていますが、それ以外の大きな改革としては「調査書」に関する在り方でしょう。

ボランティアと遊ぶ子どもたち(イメージ)【時事】

 ◇高まる重要度

 「調査書は推薦入試(学校推薦型選抜)やAO入試(総合型選抜)では重要だけれど、一般入試(一般選抜)では英語や数学などの学科試験の方が重要で、ほとんど関係がない」と考えている受験生・保護者も多いかと思います。

 2021年度入試から、従来の入試区分が、それぞれ一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜の名称に変更されます。名称変更には文部科学省が、これまでの入試の中心であった「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」だけでなく、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」をより積極的に評価するため、調査書や志願者本人が記載する資料等の積極的な活用を各大学の入試に求めています。つまり、多面的・総合的に評価する「選抜」へと変わります。

 これまでも医学部は、全ての入試区分で面接試験が実施されています。その面接との関係から、たとえ一般入試といっても調査書は重要でした。なぜかと言えば、部活動や生徒会活動などの高校生活に関する活動内容のほか、ボランティアや英語検定試験のスコアなど学校外での活動内容といった、面接試験で質問される内容を調査書が多く含んでいるからです。

 調査書に記載されている内容に面接官が関心を持ち、さらに深く知りたい場合には質問の格好の材料となります。もちろん推薦入試やAO入試においては、調査書の重要度がさらに高くなります。

旧文部省庁舎(手前)と中央合同庁舎第7号館【時事】

 ◇より詳しく記載

 4月から高3生になる受験生からは、調査書のフォームが変更されて、より詳しく記入されるようになります。以下、調査書に関して、文部科学省が平成30年(2018年)に出した「平成33年度(21年度)大学入学選抜実施要項の見直しに係る予告の改正について(通知)」を参考にまとめてみます。

 調査書については従来、評定平均値のみが重要視されることも多かったのですが、今回の大学入試改革に伴う文部科学省の通知は、調査書の在り方の改善が書かれています。

 現行の調査書にも「指導上参考となる諸事項」が学年ごとに設定されていて、ここには「学習における特徴、行動の特徴・特技」「部活動・ボランティア活動、取得資格・検定等」「その他」の三つの記入欄が設けられていました。

 ◇記入欄が三つから六つに

 今後は、記入欄を次のような六つに分割して、より多様な内容が記載されます。

(1)各教科・科目及び総合的な学習の時間の学習における特徴等
(2)行動の特徴、特技等
(3)部活動、ボランティア活動、留学・海外経験等
(4)取得資格・検定等
(5)表彰・顕彰等の記録
(6)その他

記入欄が六つに増え、文字制限が撤廃された調査書の「指導上参考となる諸事項」

 そして、(3)~(5)に記載する具体的な内容は次のようになっています。

(3)部活動やボランティア活動等の具体的な取組内容、期間等
(4)専門高校の校長会や民間事業者等が実施する資格・検定の内容・取得スコア・取得時期等
(5)表彰や顕彰等に係る各種大会やコンクール等の内容や時期等、また、国際バカロレアなど国際通用性のある大学入学資格試験における成績や科学オリンピック等への参加歴や成績など社会的に評価される活動の実績、生徒が自ら関わってきた諸活動、生徒の成長の状況に関わる所見など

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