必勝!医学部入試

春休みをどのように過ごすか
「新型コロナ」の影響は?【必勝!医学部入試】

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、多くの小中高校で3月2日から臨時休校となっていると思います。そのまま春休みに入り、4月5日頃まで休みが続く予定の学校も多いようです。それどころか、状況によっては6日以降も休校になる可能性が考えられます。

 ◇休校が与える影響

3月2日からの休校を知らせる書類に見入る生徒=東京都台東区の都立白鴎高校、2020年02月28日【時事】

 ここ十数年、私は2~3月の土日を中心に全国さまざまな場所で医学部入試に関する講演を行っていますが、昨年までと違って各会場で参加者が減っており、当日のキャンセルも増えています。

 講演の前後に、参加された受験生や保護者と話をすると、多くの方々が思いもよらない長期休みになったことにとても不安と戸惑いを感じています。なぜかといえば医学部は最難関で受験勉強が非常に大変な中、高校での日々の勉強が強制的に中断されているからです。

 ◇生活リズムを乱す

 これまでは、高校生活を送っていれば、半ば強制的に決められた日々の時間割に沿って授業や部活、学校行事に参加していました。春休みや夏休み、冬休みなどの長期休みには課外授業が設定され、部活動も活発に行われていました。

 ここに予備校の勉強やピアノのレッスンといった習い事なども加わり、規則正しい生活がある程度は約束されていました。今年はそういった活動の多くが制約を受けており、高校生の中には「自由」であることに対して、いささかの「不自由」を感じている人も多いようです。

授業で使用する大型タブレット(イメージ)【時事】

 ◇高校で対応に違い

 高校側の混乱も大きいようで、多くの高校は生徒に宿題を出すことで事態を乗り切ろうと考えています。ところが宿題の内容も、これまでに高校で学習したことの復習なのか、本来ならば3学期の授業で扱うべき内容なのか、その対応は高校によって異なります。「授業の代わりに宿題を出して終わり」の場合もあるのではないでしょうか。

 私が所属するメディカルラボの新学期は4月13日に開講しますが、全ての授業を個別で実施しているため、前倒しでスタートしている生徒もいます。

 そのような中、ある中高一貫校は今回の休校期間、全生徒に配布しているタブレット端末を通じて授業を行っているとのことでした。朝から出席を取って授業に臨むそうです。少し前ならば考えられませんでしたが、ICT技術がリモート学習を可能にしています。このような動きは今後、一段と広まっていくでしょう。

 ◇自宅学習が大変な理由

 いずれにしても、自宅において自分一人で、長い期間にわたって長時間、勉強をするのは簡単ではありません。周りに仲間やライバルが存在し、先生と対面することで程よい緊張感が生まれ、やる気につながる場合が多いからです。一人だと静かすぎて、逆に集中ができない人もいます。

 そして一番の問題点は、理解できない問題に遭遇した場合への対処です。勉強を中断しなければならず、先に進めない人もいます。高校の授業が再開されて、理解できなかった箇所のフォローを誰が行ってくれるのか。これも高校によって対応が異なると思います。

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