必勝!医学部入試

それでも、君は医師になる覚悟があるか
新型コロナで変わるのは…

 思い起こせば1年前。新元号「令和」が発表され、経済も比較的、順調でした。ところが、今は世界中で新型コロナウイルス感染症が深刻化。感染拡大は人々の健康だけでなく、経済活動にも大きな打撃を与えています。いつになったら感染が収束するのか。収束をしても不景気が続き、経済が元通りに回復するには、かなりの年月を要するのではないでしょうか。 

 元通りの学校生活に戻るのはいつになるのか。来年の入学試験が今まで通りに実施されるかも分かりません。

新型コロナ重症患者の治療に当たる米ニューヨークのマウントサイナイ医科大学病院の医師たち[Mount Sinai Health System提供]【時事】

 ◇不況期は理系、中でも医学部 

 医学部を志望する受験生にとって、新型コロナの影響はどのようなものになるのか。これを考える前に、過去に起きた大規模な経済不況や災害が医学部受験に与えた影響について振り返ってみたいと思います。 

 日本は何度も経済危機に襲われました。過去30年間でも、2008年リーマン・ショック、1997年の金融危機、1991年のバブル崩壊などがあり、多くの大学卒業生が就職できない事態が発生しました。 

 不景気になると何らかの資格と直結したり、手に職をつけたりできる理系学部の人気が高くなる傾向があります。

 ◇加速する人気 

 バブル崩壊時、私は予備校で働いていましたが、この時は団塊ジュニア世代の受験期と重なり、今とは比較できないほどにどの大学も難化し、多くの浪人生が発生。大学を卒業しても長く続く就職氷河期が待っていました。 

米証券大手リーマン・ブラザーズ経営破綻に伴う金融不安で、世界主要市場の株価が軒並み下落したことを示す都内の株式ボード (2008年09月16日)【時事】

 当時、予備校で医学部クラスの担任をしていた私は、医学部人気が高まるのを肌で感じていました。九州のある中高一貫高校の先生から「東大に合格できる学力の生徒の多くが医学部へ志望を変更するので困っている」との話を聞いたのもこの頃でした。 

 成績優秀者の中には「東大・京大よりも医学部」と考える人が増え、今もこの傾向は続いています。年功序列や終身雇用が崩壊。大企業でも安泰ではなくなり、不祥事が続く国家公務員も魅力が薄れ、医学部人気が加速しました。 

 ◇自然災害と社会貢献 

 日本は大規模な自然災害に何度も襲われています。戦後も1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災、最近では2016年の熊本地震などが発生。毎年のように大水害も各地で起きています。

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