必勝!医学部入試

来春は何が大変なのか 
コロナの影響、避けられず【必勝!医学部入試】

 新型コロナウイルスは、医学部を志望しているさまざまな人に大きな影響を及ぼしています。とりわけ来春に合格を目指している高3生と浪人生にとっては、想定外のでき事に混乱している人も多いと思います。国による緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常生活が戻ってくると思いますが、昨年までのような学校生活をいつおくれるようになるのかは、誰も分かりません。

 ◇志願者が増加

  受験勉強に対する考え方や取り組み方は、コロナの影響だけでなく、来春の大学入試改革も加わり、今までいくつか存在した王道とも言うべき勉強方法が、そのままでは成り立たなくなっています。9月入学の可能性もゼロではありません。それでも、入試は確実に近づいています。

緊急事態宣言が解除され、登校する県立富山中部高校の生徒=2020年05月18日、富山市【時事】

 大学や学部を選ばなければ、十数年前から大学全入時代を迎えています。しかしながら、旧帝大や早慶など一部の難関大学と医学部については、その限りではありません。特に医学部は今も「医学部バブル」の状態が続いています。

 今回のコロナがもたらした一つの状況は、同時に全人類が命の危機にさらされたことではないでしょうか。テレビのニュースなどで映し出される医療従事者の姿に感銘を受けた人も多いと思います。特に医師は自身の命も顧みずにその先頭にいるわけです。そういう姿を見て、私自身は何もできない自分に無力感を覚えました。おそらく若い人に中にも、同じように感じて医学部に志望を変更した人も多くいると思います。

 ◇難化に向かう!

 また世界経済が急速に落ち込み、今後は大学を卒業しても就職できない若者が増える可能性もあります。就職氷河期を経験した保護者は、あの時代の苦しみを二度と自分の子どもに経験させたくないと考えて、進路について一緒に話をした家族もいたと思います。

 就職氷河期時代に、その影響が少なかった代表的な職業の一つが医師でした。

 2008年からは医師不足に対応するため、2大学に医学部が新設され、また全国の医学部で入学定員の増員が約10年続きました。人員が不足している上に、人々の命を守るという社会貢献ができる医師の人気はコロナの影響でさらに高まるのではないでしょうか。

 医学部以外の進路を考えていた成績上位者が志望変更をすることで、医学部が今まで以上に難化する可能性が高いでしょう。

東京大学の2次試験会場=2020年02月25日、東京都文京区の同大本郷キャンパス【時事】

 ◇学部で異なる受験勉強

 例年、医学部志望の受験生は、夏休みが終わった9月頃から目の色が変わってきます。それまであまり勉強をしなかった人も、学習計画表通りに勉強を進めてきた人も、大部分の人が焦りを感じます。他の学部でも同じような状況ですが、やはり医学部受験の場合には一層、焦りの傾向が強いように感じます。なぜかと言えば、理由は以下の通りです。

(1)他学部よりも個別試験の試験科目が多く、出題範囲が広い 
(2)医学部に特化した難度の高い個別試験を出題する大学が多い
(3)全大学で面接試験が、一部で小論文試験が課される
(4)成績上位層の受験比率が高いので、より高得点をめざす勉強が必要

 医学部の受験勉強がとても大変なことが分かるかと思います。それぞれについて、少し詳しく考えてみましょう。

必勝!医学部入試