必勝!医学部入試

コロナ禍の夏休み!医学部合格のために必要なこと

 (1)は言うまでもありません。苦手科目があれば、医学部合格の可能性はとても低くなります。苦手分野もできる限りなくさなければなりません。国公立大学志望の場合には、国語や地歴公民も、夏休み期間に一通りは仕上げてください。9月以降は、英語や数学、理科の対策に追われることになります。

 (2)は、できれば夏休みに突入する前までに実行してほしいことです。入試問題は大学ごとに難易度、問題量、出題傾向・形式などが異なります。どちらかといえば私立大学の方が大学ごとに特徴がある出題がされます。早い時期に過去問を1年分だけ解いてみることは、とても大事です。

 今現在は過去問を全て解答できる必要はありません。大切なのは志望校の入試問題の特徴を把握して、現在の自分の学力特性と比較して、何が足りないのかを理解することです。これが分かれば、自分に必要とされる最適な夏休みの学習計画を立てることができます。

 (3)の数学と理科については、理系の個別試験の入試問題は教科書の後半部分から頻出です。数学は理系生徒だけが履修する数学Ⅲが、出題の中心となる大学が多いです。その中でも微分・積分は必ず出題されますが、図形や三角関数、指数・対数など数学ⅠAⅡBで学習した内容が理解できていなければ解答できません。物理ならば電磁気学が、化学ならば有機化合物が、数学の微分・積分にあたります。

東京大学の合格発表(東京都文京区)【時事】

 授業進度が遅い高校だと、12月の冬休み前にやっとこの範囲の学習を終える場合も多くあります。ところがこの時期になると共通テストが間近に迫ってくるため、意識はどうしても共通テストに向かわざるを得ません。そして、個別試験の受験勉強を再開できるのは共通テストが終了後になります。共通テストは来年1月16日、17日に実施予定です。19日からは私立大学の1次試験が開始され、国公立大学前期試験は2月25日、26日です。

 夏休みに数学や理科の学習を終えていれば、9月から入試を想定した総合問題や志望校の過去問演習に取りかかることができます。現役合格した生徒の多くは、過去問演習を十分に行った上で、万全の態勢で本番入試に臨んでいます(このことが可能なのは浪人生だったり、中高一貫校で学習進度の早い高校だったりします)。

 得意な科目だけでも、9月以降に過去問演習に取りかかれるように、夏休みの学習計画を立案してください。夏休みのみならず冬休みも短縮する高校もあるため、長期的なことも考えておきましょう。

 ◇学習計画表で「見える化」を!

 多くの受験生は、夏休みに入る前までに学習計画表を作成すると思います。日ごとだったり、曜日ごとだったり、それぞれ1日の時間帯を区分して、科目・教材・内容・ページ数など、人それぞれに記載する内容が異なります。ある程度詳しいと夏休み全体を見渡すことができて、時間の無駄をなくせます。そしてその日に勉強が計画通りにできたら、マーカー等でチェックを入れ、進捗(しんちょく)状況を確認することも必要です。

 学習計画表といえば、昔は手書きで作成していましたが、近年はスマホ用の「学習計画・記録アプリ」もあります。さまざまな視点からの分析を自動で表示してくれるものや、他の受験生の勉強記録を見ることができるアプリもあります。計画表の修正も容易にできます。スマホアプリも選択肢の一つとして考えて良いかと思います。

 大切なことは、無駄なく効率的に勉強するために「見える化」をすることです。

 ◇得意科目の落とし穴

 多くの人は得意科目の勉強は楽しくて、自ら進んで勉強をする場合が多いのですが、それが本当に必要な勉強なのか考えなければなりません。中には自分の志望校では出題される可能性の少ない、知的好奇心を満足させるためだけの勉強に時間をかける人もいます。これで失敗をした受験生を、私はたくさん見てきました。

 本来ならば苦手科目・分野に力を注ぐべきで、それが分かっていても苦手科目には時間を割けない人もいます。圧倒的な得意科目がある場合は、それが英語や数学であっても、その科目は週に1~2日くらいの勉強で良いかもしれません。

 「得意科目の落とし穴」を回避するためにも、自分にあった学習計画を立てることが必須となります。

 間もなく、夏休みが始まります。コロナ禍の夏休みは、多くの医学部受験生に影響を及ぼすでしょう。ピンチをチャンスに変えるためにも、この夏の過ごし方がとても大切になります。そのことをよく考えて夏休みに臨みましょう! (医系専門予備校メディカルラボ 山本雄三)

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