楽しいバーベキューに落とし穴?
夏に多発のシイタケ皮膚炎
海辺や河原でバーベキューをする機会が増えると、シイタケを食べて発症する「シイタケ皮膚炎」が急増するという。健康に良いとされ、ポピュラーな食品としてさまざまな料理に使われているシイタケがなぜ皮膚炎を起こすのか、自治医科大学付属さいたま医療センター(さいたま市)皮膚科の出光俊郎教授に話を聞いた。
◇数日後に激しいかゆみ
シイタケ皮膚炎は1974年に日本で初めて報告された病気で、生焼けのシイタケを食べることで発症する。「アルコールと一緒に食べて発症したというケースが多く、男性にやや多いと言われていますが、女性でも同じくらいの発症例が報告されています」と出光教授は話す。
食べて1~3日後、首や腕、腹や背中などに激しいかゆみが表れ、我慢できずにかくと、かいた部分が発赤し細かい水疱(すいほう)ができる。胃腸症状はなく、皮膚アレルギーがあると発症しやすいといったこともない。
以前に、シイタケの戻し汁をそのまま飲む健康法でシイタケ皮膚炎が多発したり、シイタケチップ菓子を食べて発症したりした例もあり、「患者にシイタケが原因だと説明すると、皆一様に驚きます」と出光教授。
- 1
- 2
(2017/05/18 14:57)