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【医学部入試】面接試験の注意点と要注意の医療ワード!

 初めての共通テストも終わり、私立大学の個別試験が始まります。2月25日からは国公立大学の前期個別試験も実施されます。この間、受験生は主に英語や数学、理科の対策に専念します。そして、現役生、浪人生を問わず、とにかく時間が足りないという人がほとんどだと思います。今年は想定外の新型コロナウイルスの感染拡大で、試験会場や実施方法は変更の可能性もあり、何かと落ち着かないと思いますが、今やるべきことを状況に応じて判断し、計画表に沿って勉強を続けることで合格を勝ち取る以外に方法はありません。

大学入試センター試験に代わり、初めて行われた大学入学共通テスト=1月16日、東京都文京区の東京大

 ◇「主体性」等の評価、「思考力・判断力・表現力」を問われる面接試験

 さて、2021年度の入試から大学入試改革が始まります。大きな改革の一つは、センター試験が共通テストに変更されたことです。そして、選抜試験において、新たに「主体性」等の評価が加えられたことも忘れてはなりません。

 「主体性」とは、簡単にいえば「自分の考えや意志、判断に基づき、責任を持って行動することです」。それでは、「主体性」等をどのようにして評価するのか?多くの大学では、高校の先生が記入をする調査書や自分自身で記入をする志望動機書や活動報告書など参考にして「主体性」等の評価を行います。

 そして、医学部ではこれらの事前に提出された書類等の他に、面接試験も「主体性」等の評価の対象になります。ここでは、「思考力・判断力・表現力」もこれまで以上に問われることになります。

 ◇これまでの医学部の面接試験の主な評価項目

 医学部では、全ての入試区分において、面接試験が実施されていますが、医学部以外でこのような学部はごくわずかです。特に医学部は「医学部入試≒就職試験」が成り立つため、面接試験が重要となります。また、医師という仕事は「命」を扱うことからも、適性や資質を求められることになります。

 次の表は、面接試験における主な評価項目をまとめています。

面接のポイント

 この評価項目を見るために、さまざまな具体的な質問をされます。

 ◇医学部の面接試験、これまでの主な質問内容

 これまで、医学部面接試験で頻出の質問内容は、(1)医師志望理由(2)受験大学志望理由(3)将来の医師像(4)高校時代のこと(5)気になるニュース―などです。また、地域医療に力を入れている大学だと、地域医療に関する質問も加わります。

 これらの質問は、事前準備が可能なため、浪人生などは予備校の授業でほぼ完璧な返答内容を準備して、本番の面接試験に臨む受験生も多いです。もちろん、これらの質問に対しては面接官が満足するような返答をしなければなりません。他の受験生と似たり寄ったりの内容だと、面接官は退屈することも考えられるので、「あなた自身しか語れないこと」を意識して面接試験に臨むことで、高い評価を受けることができます。そのためにも、試験日までに何度か模擬面接で練習を積んでおくことが大切です。

 ◇「主体性」等を面接官たちはどのように評価するのか?

 これまでの主な質問は事前準備が可能なこともあり、「主体性」等の評価を十分に行っていない医学部も多くありました。大学入試改革が始まると、各大学は「主体性」等を意識した質問をすると思います。例えば「勉強以外で高校時代に主体的に取り組んだことはありますか?」や「校外の活動で力を入れたことは?」などの質問が増えるのではないでしょうか。昨年までも、生徒会活動や部活動、ボランティア活動などは、自分をアピールできる内容として評価されてきました。

 しかし、大学入試改革を意識した高校の指導により、今の高3生はこれまで以上に「主体性」等を意識して高校生活を送っていた人も多いと思います。面接試験で受験生が発言をする内容は、事前に提出された調査書や活動報告書などの書類との整合性も求められますので注意が必要です。

 今後、医学部の面接試験では、リーダーシップやボランティア活動など、将来、医師になった際の資質や適性を問う質問が増えるでしょう。ただし、今年度は、コロナウイルスの影響によりさまざまな活動ができなかった場合が多かったと思います。そのために「主体性」等の評価をする質問は予想以上に少なくなるかもしれません。

 高1生・高2生や中学生で医学部をめざす人は、このあたりのことも考えて学校生活を考えなければなりません。

 ◇「思考力・判断力・表現力」を問う質問とは?

 先にも書いた通り、事前準備が可能だと大学入試改革で問われる「思考力・判断力・表現力」を評価することができません。特に「思考力」を評価しようと思えば、受験生が事前に想定できない質問をしなければなりません。これまでも、絵や写真を見てどのように感じるかの質問や、場面設定がされた質問を出す大学もありました。一部の大学で実施されているMMI方式の面接試験は、このような質問を、面接官を替えて4~5回ほど行われます。例えば場面設定の質問とは、「あなたは医師です。外国人旅行客を診断する際、言葉以外にどのような問題があるか」などを指します。もちろん思考力だけでなく「判断力・表現力」も問われます。昨年の11月を中心に実施された総合型選抜・学校推薦型選抜での面接試験でも、これまではなかった写真の問題を出す大学がありました。今後、このような問題が増えてくると思います。

 ◇「思考力・判断力・表現力」を問う質問の対策

 このような質問に対する対策ですが、日頃からネットや新聞のニュースを読んだときに、自分はどのように考えるかを即座に答えられるようにすることです。このときに大切なのは、「医師をめざす受験生として」や「医師になったと仮定」をして考えるようにしましょう。これは、小論文試験の対策にもとても有効です。

 私が担当している面接試験対策の授業では、今年度は絵や場面設定の質問をこれまで以上に増やして模擬面接を行っています。ある程度、練習をすることで「思考力・判断力・表現力」を評価される質問に対応できるようになります。

 ◇要注意の医療ワード!

 医学部の面接試験で注意しておいた方が良いワードは以下の通りです。

  【時事問題に関するワード】

  コロナウイルス関連、ALS患者の安楽死と嘱託殺人、自然災害

 【ここ数年の頻出ワード】

  医師の働き方改革、AI・ICT・ロボット技術と医療、高齢者の自動車事故

 例えば、コロナウイルス関連については、「感染拡大を防ぐには何ができるか」や「感染拡大に伴い、良かったこと・悪かったこと」「東京オリンピックは開催すべきか」など、まだ専門家でさえも答えが出ていないことを聞かれる可能性があります。

 時事問題に関することについては、「最近の気になるニュースは?」として質問をされることもあるため、毎日、ネットニュースで確認をしておきましょう。

 これから残された期間をどのように過ごすかで、みなさんの合格可能性は大きく変わります。学科試験を中心に、面談試験にも目を向けて、勉強に頑張ってください。(医系専門予備校メディカルラボ 山本雄三)

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