インタビュー

コンタクトレンズのリスク=使用誤れば障害も-井上智子医師

 ◇カラーレンズは慎重に

 このような患者を厳しく指導すると、若い世代を中心に治療を受けなくなる傾向もあるとの指摘があり、専門医が集まる日本コンタクトレンズ学会でも話題になった。しかし、井上医師は「一度結膜炎や角膜炎を起こすと、再発しやすくなる傾向がある。繰り返し発症すれば、角膜や結膜に重篤な後遺症を残すこともあり、高齢になった時に視力障害に悩まされることも考えられる」と憂慮する。

 「自分の目なのだから」と丁寧に説明し、時にはレンズの使用を中断して眼鏡に切り替えるように勧めるなど、眼科医の適切な指導は欠かせない。

 井上医師が特に気にしているのが、瞳の色を金色などに変えたり、さまざまな模様を瞳の上に浮かび上がらせたりするファッション目的のカラーコンタクトレンズだ。視力矯正の必要のない人向けに度がないレンズもあり、雑貨店などでも購入できる。

 「レンズの裏側に模様や色素が露出しているものもあり、接触する角膜を傷つけたり色素が浸透してしまったりした事例もある」と井上医師。これらのレンズの購入者は20代までの若者が大半を占め、デザインの奇抜さや色の多彩さで選ばれる上、低価格の商品が好まれる傾向にある。

 一方、視力矯正用レンズに比べ品質管理や使用者への情報提供のレベルもばらばら、といわれる。井上医師は「デザインやカラーの面では種類が少ないが、眼科では信頼できる品質のレンズを処方している。カラーコンタクトレンズを使おうと思ったら、眼科を受診し、相談してほしい」と呼び掛けている。

(喜多壮太郎)
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