ノロウイルスの季節=下痢や嘔吐、基本は手洗い
同病院の厨房の規定では、始業や入室前、トイレの使用後には流水とせっけんで30秒以上、2回繰り返して手を洗うよう定められている。ドアノブや調理器具などの取っ手の拭き取りなどを含めた室内清掃は、病院外の流行状況や季節などに応じて最低でも1日3回、最高で8回水で薄めた次亜塩素酸製剤を浸したペーパータオルなどで行っている。
職員に対しての指導も徹底している。職員自身だけでなく、家族の中でもノロへの感染を疑うような下痢や嘔吐、発熱などの症状が出た場合は出勤を停止し、感染していないことが確認されるまで職場に復帰させない。「目標はウイルスを厨房に入れないこと。対策を徹底するには何度も反復して説明することが大切だ。調理部門だけでも食中毒に関して年数回の勉強会を開催し、問題意識と知識の共有化を進めている」と朝倉管理栄養士は強調する。
(2018/01/07 16:26)