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悪性リンパ腫「ステージ4」でもツアー決行
ジャズドラマー・大隅寿男さん

 海原 寿男さんはセカンドオピニオンを受けることを勧めていらっしゃいますが、セカンドオピニオンのメリットをお教えください。

 寿男 私はセカンドオピニオンを聞いて良かったと確信しています。私の場合、両方の病院とも病名は同じでしたが、治療法が全く違った。しかし、最初に病気を見つけていただいた病院にも感謝しています。複数の医師の意見を聞くこと、これは大切だと思います。


 海原 全く入院せず、外来で悪性リンパ腫の化学療法を受けたそうですが、つらくなかったですか。入院すると「病人」という感じになってしまうものですが、外来治療だと病気が生活のすべてではなくなりますよね。

 寿男 通院でリツキサン&チョップ療法を受けました。1日5時間かけて薬の点滴を受け、2週間空けてまた点滴。それを6回、合計半年間の治療でした。3回目の点滴あたりから、全身の毛が抜け落ち、バンダナや帽子などをかぶっていました。

 ただ、入院していないし、演奏も続けていたので、あまり病人という感じはしていませんでした。治療を受け始めてからは気持ちが落ち着いていました。海原先生のおっしゃる通り、外来治療だと病気が生活のすべてではなくなります。


 海原 主治医との関わり方が良かったそうですが、どんな方でしたか。

 寿男 主治医の先生は科学者(?)みたいな方で、口数が少なく、必要なこと以外はお話しされない方でした。

 例えば、治療が始まる時、主治医とは、病気に関するすべてのことは「本人にしかお話しません」と約束しました。そうとは知らない妻が心配のあまり、主治医に電話して私の症状などを聞こうとしたら、先生は「本人との約束があるので奥さまにはご説明しません。緊急を要する患者さんが多くいるし、病気のことは本人と話をしているから、電話をしてこないように!」と半ば怒られ、妻が泣いていたのを思い出します(笑)。

撮影:渡部麻里子氏

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