一流のレジリエンス~回復力~Dr.純子のメディカルサロン

たとえ気後れしても、新しい世界へ一歩を 昭和女子大理事長・坂東眞理子さん


 特別公開イベントで講演する坂東理事長
 海原 しばし緊急避難をして、心がそれに向き合う準備ができるまで、エネルギーを回復するのは大事なことですね。ところで、日本社会は女性に関して若さ至上主義です。その中で、年を重ねていく意味とは何でしょうか。



 坂東 私たちは年を取ったことにより、今まで分からなかったことが分かるようになる、見えなかったことが見えるようになるなどして、自分の成長を実感します。また長い人生の中で、いろいろな方の世話を受けたことを思い出すと、自分は幸運だったと思えます。自分の人生を受け止める力をつけることが年を重ねる意味ですね。


 海原 最後に女性へのメッセージをお願いします。


 坂東 
「人生は長きがゆえに尊からず」です。長く生きるだけでは価値がありません。また、人生は思った通り、計画通りには進みません。それでも、今できることを精いっぱいにやる。その積み重ねが人生を充実させ、自分を大事にすることにつながります。


 【編集後記】
 7月21日、昭和女子大ダイバーシティー推進機構の主催で、特別公開イベント「言い訳してる場合か!」が開かれ、私も足を運びました。タイトルからも分かるように、坂東理事長の著書を基にしたイベントです。坂東さんご自身の講演のほか、パネルディスカッションがあり、100人を超える参加者によって活発な討議が行われました。「もう年だから」「女だから」「私なんて」という言い訳をせず、自分の可能性を追求しようという女性たち。中高年の女性たちから「これからだ」との気合が伝わってきました。

                                 (文 海原純子)


 坂東 眞理子(ばんどう・まりこ)
 富山県生まれ。1969年東京大学卒業、総理府(現内閣府)入省。内閣総理大臣官房参事官、統計局消費統計課長などを経て94年男女共同参画室長。その後、埼玉県副知事、豪ブリスベーン総領事を歴任、2001年に内閣府男女共同参画局長。04年昭和女子大学大学院教授、女性文化研究所長、05年同大副学長、07年同大学長。14年から学校法人昭和女子大学理事長、16年から昭和女子大学総長。

 著書は「女性の品格」のほか、「日本の女性政策」「日本人の美質」「60歳からしておきたいこと」「ソーシャル・ウーマン」「女性の知性の磨き方」「女性リーダ4.0」など多数。


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