鳥から人に感染、オウム病
ペットが弱ったら注意
▽飼育環境を清潔に
オウム病は一般にはなじみが薄いものの、獣医師など専門家にはよく知られている。安藤室長も「決して新しい病気ではなく治療法も確立されています。ペットで鳥を飼う人も、対策をすれば予防できるので、必要以上に怖がることはありません」と強調する。
一般的な肺炎に使う薬は効果がないため、オウム病かどうかの見極めが重要だ。「重症化した場合は、発症当初はオウム病を疑う理由が弱く、早期からの適切な治療を行うことができていなかった可能性があります。受診の際は、発症前に鳥と接触がなかったかなどを伝えることが重要です」
予防のためには、ペットの健康管理と飼育環境を清潔に保つことが大切だ。鳥かごはマスクを着用した上で小まめに掃除する。また、鳥に元気がなかったら、すぐ動物病院に相談したい。
「ペットは大切な存在ですが、あくまで別の生き物。餌の口移しでも感染することがあります。お互いに病気をうつしてしまわないよう、適切な距離で付き合うことが大切です」と安藤室長は話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
- 1
- 2
(2018/09/08 11:00)