必勝!医学部入試

医学部人気、八つの秘密

 ◇「東大・京大」離れと地元シフト

 昔ならば地方出身者の中で、成績優秀者は東大・京大を志望する人も多かったと思います。難関大学を卒業してから大きな企業に入社し、あるいは国家公務員などの役人になって先行きの不透明な時代を生きるよりも、地元に貢献できる医学部を選択する人が増えてくることは当然かもしれません。その結果、日本全国の医学部が難化しました。

 ◇女子の志望増

 女子の医学部志願者の増加については、東京医科大学のニュースが話題になったことで脚光を浴びました。保護者の時代は、クラスの中に女子で医学部志望者が1割でもいれば多い方ではなかったかと思います。今では進学校だとクラスで3割以上が医学部志望の女子である場合もあります。「一億総活躍社会」「男女共同参画」「働き方改革」など国が進める政策や、社会貢献をしたいと考える女子が増えたことが、女子の医学部人気につながったと思います。

 ◇私大の学費・奨学金

 私大医学部の学費に関しては、昔と比較すると全体的に下がってきており、裕福なサラリーマン家庭ならば開業医の子供でなくても通える大学もあります。私立大学で一番学費が安いのは、国際医療福祉大学で6年間の学費が1850万円です。また、地域枠入学を前提として奨学金を給付・貸与する大学も年々増加しています。

 ◇テレビドラマの影響

 「ドクターX」や「ブラックペアン」など医療をテーマにしたドラマはテレビで高視聴率を上げています。どのドラマも医師という仕事は、重労働だけれども非常に魅力的に描かれており、多くの小・中・高校生たちが、医師に憧れることは自然のように思えます。

 このような理由が複合的に重なって、医学部人気を作り出しています。(医系専門予備校メディカルラボ 山本雄三)

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