AGA治療の費用相場を徹底比較!治療費を安くする方法

AGA治療の費用相場を徹底比較!治療費を安くする方法

2023年9月22日

監修医師 川島 峻(かわしま しゅん) 新宿アイランド内科クリニック 院長

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医師、医学博士。横浜市立大学医学部、東京大学大学院医学系研究科卒業。 虎の門病院、東大病院心臓呼吸器外科、Brigham and Women's Hospitalなどで勤務。現在、新宿アイランド内科クリニック院長として幅広い世代に対して内科疾患、予防医療を中心に診療している。専門科は呼吸器科、アレルギー科、皮膚科、AGA。呼吸器専門医、胸部外科専門医会員、呼吸器外科専門医、外科専門医、がん治療認定医。

AGA(男性型脱毛症)には様々な治療法があり、どの治療法を選ぶかによって費用に大きく違いが出てくるため、自分に合った治療法を選択することが重要です。

高額な治療法が効果的であるとは限らず、逆に安価な治療法でも十分な結果を得られる場合があります。

効果とコストのバランスを見極めるために、治療法の費用の相場を比較することが大切です。この記事では、AGA治療の費用相場を詳しく紹介します。

1ヶ月のAGA治療の総額は13,000円~30,000円程度

AGA治療費用の相場

一般的なAGA治療の費用は月13,000円〜30,000円程度で、主な内訳は治療費や治療薬、検査費用などです。

AGAの治療は効果が実感できるまで最低でも1年半と言われているように、長期間に渡って継続する必要があります。

そのため初期の費用だけでなく、維持費用も考慮に入れて比較することが重要です。ここからはAGA治療にかかる費用の内訳について見ていきましょう。

AGA費用の内訳①治療費

薄毛といっても様々な要因が考えられます。AGA治療には、AGAに特化したクリニックはもちろん、AGA治療に対応している美容クリニックや皮膚科もおすすめです。

中には初診無料のクリニックや低価格で診察を行っているAGAクリニックもあるため、費用を抑えるならそのようなクリニックを選ぶと良いでしょう。

初診料<無料~5,000円程度>

AGA治療の初診料はクリニックによって異なりますが、一般的には無料から5,000円程度の範囲内で設定されることが多いです。

1回目の診察では病歴の確認や現在の状態のチェックが行われ、必要に応じて追加の検査や治療計画が提案されます。

また、AGA治療を始めるにあたって副作用が不安という方は無料のカウンセリングを受けてから治療を始めるといいでしょう。

カウンセリングのみ予約ができるクリニックもあるため、治療を検討する際には初診料の金額や内容と合わせて確認することをおすすめします。

再診料<無料~月3,000円程度>

AGA治療の再診料は、一般的には無料から月に3,000円程度の範囲となっています。

再診では、治療の進行状況や今の治療法が効果的かどうかの確認が行われます。定期的な診察は最適な結果を得るために重要です。

AGA費用の内訳②治療薬<月3,000円~30,000円程度>

AGA治療薬にかかる費用は、治療法や使用する薬によって異なりますが、一般的には月に3,000円から30,000円程度です。

治療薬にはミノキシジルやフィナステリドなどが使用されます。これらを使用する際の費用は、薬の種類や処方量によって変わります。医師と相談し、効果と予算のバランスを考慮して選択しましょう。

内服薬<月3,000円~12,000円程度>

AGAの内服薬は、主にフィナステリドやデュタステリドと呼ばれる薬剤が使用されています。この薬には脱毛を遅らせる効果があり、AGAの進行を抑制することが期待出来ます。

AGA治療における内服薬の費用は薬の種類や処方量によって異なりますが、一般的には月に3,000円から12,000円程度です。

外用薬<月5,000円~13,000円程度>

AGAの外用薬は、主にミノキシジルという薬剤が使用されています。

頭皮に直接作用させることで毛髪の成長を促すため、内服薬とは異なり発毛の促進が期待できます。

内服薬と外用薬併用<月10,000円~30,000円程度>

AGAの治療においては、内服薬と外用薬を併用することが一般的です。

内服薬と外用薬の併用によってAGAの進行を抑えつつ発毛を促進するという総合的なアプローチが出来るため、効果が十分に得られる可能性があります。

AGA費用の内訳③血液検査<無料~月10,000円程度>

AGA治療では、定期的な血液検査を行うことが一般的です。血液検査では薬が可能であるかどうかの確認のため、肝機能マーカーを調べます。

また、AGAは男性ホルモンによって引き起こされるため、男性ホルモンの値もチェックします。費用は無料から10,000円程度かかるクリニックまで様々あります。

AGA費用の内訳④その他費用<交通費・薬の配送料など>

AGAの治療にはAGA専門クリニックに通院することが多いため、居住地の近くにクリニックが無い場合、近隣の都市まで通院する必要があります。

また、オンライン診療の場合は交通費はかかりませんが、薬の配送料は考慮する必要があります。ちなみに、配送料は500円から600円程度です。

AGA治療は1年以上継続する必要があるため、治療費以外の費用も考慮しておきましょう。

AGA治療は保険適用外&医療費控除できない

AGAの治療費用はすべて患者の自己負担

AGA治療は一般的に保険の適用対象外であり、医療費控除の対象になりません。つまり、治療にかかる費用は自己負担となります。

治療費用が全額自己負担となるため、ご自身の予算も考慮しつつ治療法を選ぶことが重要です。

治療費を安くするクリニック選びと節約のポイント

AGAの治療費用を安くする方法

治療費を節約するためには、複数のクリニックを比較し、無料相談を利用して治療プランを組むことが大切です。キャンペーンや割引も積極的に活用して予算に合わせたプランを立てましょう。

オンライン診療で交通費を節約する

AGA治療にはオンライン診療という選択肢があります。オンライン診療では通院せずに自宅から専門医に相談することができ、特に遠隔地に住む方や忙しい方に適しています。

ただし、正確な診断と効果的な治療を確保するために、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。

診察料・検査代が良心的な価格帯(無料~)

AGAクリニックといっても価格帯は様々です。中には初診料が無料であったり、検査代も低価格なクリニックが存在します。

ただし、価格のみでなく専門医の資格や信頼性を確認し、効果的な治療を受けることが重要です。

ジェネリック医薬品を選択する

ジェネリック医薬品を選択することで費用を抑えることが出来ます。ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ成分を含んでおり同等の効果が期待できますが、先発医薬品と比べて低価格です。

ジェネリック医薬品は複数のメーカーから販売されるため選択肢が広がり、個々の希望に合わせて選ぶことができます。

内服薬の費用比較【ジェネリック医薬品:月4,000円~8,000円程度】

AGAの内服薬として、フィナステリドを主成分とする薬剤である「プロペシア」が使用されてきましたが、「プロペシア」のジェネリック医薬品として「フィナステリド錠」「FCI」が選択できます。これらは月4,000円から8,000円程度で利用できます。

外用薬の費用比較【ジェネリック医薬品:月8,000円程度】

AGAの外用薬としてミノキシジルが使用されていますが、この薬剤のジェネリック医薬品には市販薬と処方薬の2種類が存在します。

市販薬ではリアップEX5プラスNEOやスカルプDメディカルミノキ5などがあります。一般的に処方薬の方がミノキシジルの含有量が多い傾向があります。

早期治療を開始した場合の費用メリット

AGAの早期治療は薄毛や抜け毛の進行を遅らせ、毛髪の状態を改善するために重要です。

薄毛予防を行うことで治療期間が短縮され、金銭的な負担を軽減できるほか、自然な毛髪量を保つことができます。薄毛が気になってきたら、早期に治療を検討しましょう。

クリニック独自の割引・ポイントサービスを利用する

独自の割引・ポイントサービスを行っているAGAクリニックがあります。

治療費を削減できたり、特典を受け取れるため、費用を抑えるならそのようなクリニックを選択するといいかもしれません。

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AGA治療費に関するよくある質問

皮膚科のAGA治療は保険適用できますか?

厚生労働省によると、AGAは命の危険に関わる疾患ではないとされているため、皮膚科であっても保険適用外であり、全額自己負担となります。

しかし頭皮トラブルの治療や、皮膚炎の治療の場合は保険適用となります。

個人輸入のAGA治療薬は安いけど安全ですか?

個人輸入のAGA治療薬は残念ながら安全とは言えません。

輸入サイトから購入する治療薬は安価ですが、安全性が保証されておらず健康被害が生じたり、薬自体が偽物の可能性があります。

また、通常の医薬品では健康被害が生じた場合の救済制度がありますが、個人輸入したAGA治療薬を使用して健康被害が出た場合はそのような制度は使えないため、自己責任での使用となります。

以上の点から個人輸入のAGA治療薬は安全とは言えず、クリニックで処方された薬を使用することが好ましいでしょう。

AGA治療の費用を抑えたい時は減薬できますか?

AGA治療は長期に渡るため、治療費を抑えるために減薬したい場合が出てくるかもしれません。しかし、AGAは進行していく脱毛症のため金銭的な都合での減薬は効果が得られなくなってしまう可能性があります。

ただし、内服薬と外用薬を併用している場合で一定の効果が得られている状態では、外用薬が中止されることがあります。減薬を行いたい場合は自己判断で行わずに必ず医師に相談しましょう。

まとめ

AGAの治療費用まとめ

AGAの治療費はクリニックや治療方法によって異なります。治療費の内訳には主に初診料、検査費用、治療薬の費用が含まれます。

長期間の治療となるため高額になってしまいがちですが、良心的な値段のクリニックを選び、ジェネリック医薬品を使用することで費用を抑えることが出来ます。

専門医の診断と相談に基づいて適切な治療プランを決定し、予算に合わせた治療・支出計画を立てることが大切です。

この記事の監修医師

監修医師 川島 峻(かわしま しゅん) 新宿アイランド内科クリニック 院長

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医師、医学博士。横浜市立大学医学部、東京大学大学院医学系研究科卒業。 虎の門病院、東大病院心臓呼吸器外科、Brigham and Women's Hospitalなどで勤務。現在、新宿アイランド内科クリニック院長として幅広い世代に対して内科疾患、予防医療を中心に診療している。専門科は呼吸器科、アレルギー科、皮膚科、AGA。呼吸器専門医、胸部外科専門医会員、呼吸器外科専門医、外科専門医、がん治療認定医。
  • この記事を書いた人
伊藤 真実(Ito Mami)

伊藤 真実(Ito Mami)

健康・医療・美容ジャンルを得意とするライター。自ら施術やカウンセリングを受けて比較検証。さらに、専門的な知識を持つ医師への取材を重ね、信頼性の高いコンテンツ作りを心掛けている。