アルコール中毒による死亡事故を防ぐ対処法 家庭の医学

 致死量の血中アルコール濃度が検出されても、呼吸抑制と低体温に注意しつつ治療した結果、全員回復し死亡例はないという研究報告があります。つまり、一気飲みなどで急速にアルコールを摂取し、泥酔・昏睡(こんすい)状態におちいっても、医療機関で適切に処置されれば死亡にはいたらないということです。
 「危ないかな?」と思ったら、すぐに医療機関に連れていくことが大切です。

《参考文献》
1.高桑徹也、遠藤重厚、中永士師明、谷口繁:“致死量”の血中アルコールが検出された症例の検討.日本救急医学会雑誌6;1995:155-161.

(執筆・監修:社会医療法人恵生会 黒須病院 内科 河野 正樹)

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