皮膚のかたさの異常 家庭の医学

 皮膚が角化、すなわち厚くなるものには、鶏眼(けいがん:うおのめ)、胼胝(べんち:たこ)、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん:とりはだ)、魚鱗癬(ぎょりんせん:さめはだ)、乾癬(かんせん)、角化症などがあります。
 栄養が不足して皮膚があれている場合は、同時に弾力がなくなります。手足から全身の皮膚がかたくなってツルツルした感じになる場合は、強皮症の可能性があります。

■皮膚のかたさの異常
症状病名そのほかの症状など
皮膚が厚くなる鶏眼(うおのめ)手足の裏の皮膚の肥厚、痛み
胼胝(たこ)手足の裏の皮膚の肥厚、痛み
毛孔性苔癬(とりはだ)ブツブツの中に毛が見えることがある
魚鱗癬(さめはだ)遺伝性、ザラザラした皮膚
乾癬円形の紅斑と鱗屑(りんせつ)
角化症皮膚表面が厚くなり、かたくなる
皮膚がかたくツルツルする全身性強皮症寒さで手のさきが蒼白、嚥下障害


(執筆・監修:公益財団法人 榊原記念財団附属 榊原記念病院 総合診療部 部長 細田 徹