治療・予防

【連載COPD①】早期発見がカギ=自分の肺年齢を知ろう

 国の健康目標「健康日本21(第2次)」で、がん、循環器疾患、糖尿病と並んで、対策が必要な生活習慣病に位置付けられている慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)。世界保健機関(WHO)によると、2030年には死亡順位が第3位になると予測され、国際的にも対策が急がれる病気だ。
 公益財団法人結核予防会(東京都千代田区)の工藤翔二理事長は「早期発見が重要な病気です。まずは自分の肺機能の状態を知りましょう」と、肺年齢の測定を勧めている。

 ◇潜在患者500万人超

 COPDとは主に長期の喫煙習慣で起こる肺の炎症による病気のこと。工藤理事長は「徐々に肺が壊れていく病気です。最初は軽い息切れ程度の呼吸困難症状がだんだんと進行していき、酸素を取り込めず二酸化炭素が追い出せなくなり呼吸不全に至ります。また、動脈硬化や糖尿病などが併存しやすくなる点もCOPDの厄介な特徴です。原因となる喫煙率の推移や高齢化を背景に、今後の増加が確実視されています」と解説する。
 がんや糖尿病と比べて認知度が低く、もともと息切れを感じやすい高齢者に多いため、症状にも気が付きにくい。日本に500万人超の患者がいるとされる中で、医療機関への受診者数は20万人程度だという。
 工藤理事長は「無対策でいると近い将来に大変な状況が予想されます。早めに発見し、たばこをやめ、適切な治療を行えば、進行を遅らせることができ、少なくとも酸素ボンベの携帯が必要になる重症化や死亡は避けられます」と、早期発見の重要性を強調する。

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