脂肪吸引のダウンタイムは？辛い期間を乗り越える過ごし方も紹介

脂肪吸引に興味はあるけれど、施術後のダウンタイムが不安という方は多いのではないでしょうか。仕事が忙しい中で、腫れや痛み、むくみ、あざなどがどのくらい続くのか、どんな症状が現れるのか心配になるのも無理はありません。

この記事では、脂肪吸引後に現れる症状やその回復までの期間、そしてダウンタイム中の適切なケア方法について詳しく解説します。痛みや腫れのピークはいつまで続くのか、むくみや拘縮を和らげるための具体的な方法なども紹介しますよ！

この記事を読めば、ダウンタイムへの不安を軽減し、安心して脂肪吸引に臨むことができるはずです。適切な過ごし方を知ることで、ダウンタイムを少しでも快適に乗り越え、スムーズに回復するための準備を整えていきましょう。

脂肪吸引のダウンタイムは1ヶ月～6ヵ月が目安

脂肪吸引は、体形の悩みを持つ多くの人に選ばれている美容施術です。自力では落としにくい脂肪を効果的に取り除けることから、短期間で大きな変化を望む人に人気です。

しかし、脂肪吸引には「ダウンタイム」という回復期間があります。美容ブログでも頻繁に取り上げられるように、脂肪吸引後のダウンタイムの長さや症状に悩む方は少なくありません。

一般的に、脂肪吸引後のダウンタイムは1ヶ月から6ヶ月が目安とされています。ダウンタイムには痛み、腫れ、内出血、むくみなどの症状があり、仕事や日常生活に支障をきたす可能性もあるからこそ、どのくらいの症状がいつまで続くのかを事前に知っておくことが大切です。

なお、ダウンタイムの期間は個人差があり、脂肪吸引を行った部位や施術の範囲によっても異なります。例えば、顔や顎下などの比較的小さな部位では回復が早い場合がありますが、太ももやお腹のように脂肪の多い部位では、症状が長引くこともあります。

【症状別】脂肪吸引のダウンタイム期間はいつまで？ピークや回復までの期間を解説

脂肪吸引のダウンタイムでは、さまざまな症状が現れ、個人差があるものの、回復の目安となる期間があります。

ここでは、痛みや腫れ、むくみなど、具体的な症状ごとにどの程度の期間を想定すべきか、ピークや回復のタイミングについて詳しく解説します。各症状に対する適切なケアを知ることで、ダウンタイムを少しでも快適に過ごせるようになるでしょう。

※ダウンタイムには個人差があります

【痛み】施術後～3日がピーク。1～2週間ほどで自然と引いていく

脂肪吸引後の痛みは、多くの人が気にする症状の一つです。施術直後から痛みを感じることが多く、そのピークは施術後1～3日ほどに現れます。脂肪を吸引した箇所の内部組織が損傷することで、強い筋肉痛のような痛みが現れるのが特徴です。

痛みは、1～2週間程度で自然と和らいでいくことが多いですが、日常生活に支障をきたす場合もあるため、無理をせずに過ごしましょう。

特に痛みがひどい場合は、医師に相談のうえで鎮痛剤を処方してもらうことも可能です。無理に痛みを我慢せず、適切な対処を行うことで回復をスムーズに進められます。また、まれに施術後に吐き気や発熱が現れることもあるため、その場合は医師に速やかに相談しましょう。

【腫れ】施術後～3日に強く出現。2週間ほどかけて消失する

腫れも、脂肪吸引後に早く現れる症状です。施術直後から患部が腫れ始め、術後2～3日にピークを迎えます。腫れは患部に血液やリンパ液が溜まることで発生し、多くの場合自然に吸収されるまで2週間ほどの時間がかかります。

顔や顎下のような小さな部位では回復が早いことが多いですが、太ももやお腹などの大きな部位では腫れが長引く場合もあります。腫れが強いと感じた場合は、患部を冷やすことで症状を軽減できることが多いです。なお、施術後に発熱が続く場合があり、長引く場合には医師に相談しましょう。

【内出血】部位や人により異なる。1週間～1ヵ月で目立たなくなる

脂肪吸引後の内出血は、施術で皮下の毛細血管が破れることで起こります。内出血は術後すぐに現れ、特に顔や太ももといった血流が多い部位では目立つことが多いです。個人差はありますが、1週間から1ヵ月の間に徐々に薄くなり、消えていくことが多いです。

内出血の場合は、温めることで血行を促進し、回復を早めることが可能です。ただし、内出血の範囲が広がったり、長期間残る場合は、医師に相談しましょう。

【むくみ】施術後2～3日に強く出る。1週間程度で落ち着く

むくみは、脂肪吸引後の代表的な症状です。むくみは施術後2～3日にかけてピークに達し、1週間程度で落ち着くことが一般的ですが、顔や足など、血液やリンパの流れが滞りやすい部位では、むくみが長引くこともあります。

むくみを早く治すためには、適切な圧迫固定を行い、血流の循環を良くすることが大切です。圧迫の強さや方法には注意が必要で、強すぎる圧迫は逆効果になることもあるため、医師の指示に従いましょう。

【傷跡】施術部位により1ヵ月～3ヵ月と差がある

脂肪吸引では、脂肪を吸引するための小さな切開が必要です（顔なら3mm程度・体なら5mm程度）。この切開部分が傷跡となるため、部位によっては目立つことがあります。特に目立ちやすい場所としては、顔や二の腕です。

傷跡は通常、1ヵ月から3ヵ月の間に薄くなっていきますが、体質や肌の状態によっては時間がかかる場合もあります。傷跡を目立たなくするためには、早めの保湿ケアやテーピング、UV対策が重要です。

【拘縮】施術後1週間ごろから現れる。3ヵ月～6ヵ月で少しずつ回復する場合が多い

拘縮（こうしゅく）とは、脂肪吸引後に皮膚や皮下組織が硬くなる症状のことです。吸引によって破壊された脂肪細胞が再生する過程で起こる自然な現象で、施術後1週間ほどから徐々に現れ、1ヵ月までにピークを迎えます。お腹や太ももなどの大きな部位では顕著に見られます。

拘縮は、約3ヶ月から6ヶ月の間に少しずつ柔らかくなり、回復していくことが多いです。回復を促すためには、マッサージやストレッチが有効とされているので、やさしく揉みほぐしてあげましょう。

【しびれ】施術後4日目～1週間がピーク。3ヵ月ほどかけて緩和していく

脂肪吸引後、しびれを感じることがあります。特に、顔や顎下、二の腕、太ももといった神経が密集している部位では、しびれが現れやすいです。しびれのピークは施術後4日目から1週間ごろで、3ヵ月ほどかけて徐々に緩和していきます。

しびれがひどい場合には、医師に相談することで対策が見つかる場合もあります。多くの場合は自然に回復していきますが、中には1年ほどかかる場合もあるため、必要に応じて専門の治療を受けることも検討すると良いでしょう。

【部位別】脂肪吸引後のダウンタイムの特徴

脂肪吸引のダウンタイムは、施術した部位によっても異なります。脂肪の量や部位の特性によって、症状の現れ方や回復までの期間が変わるため、それぞれの特徴を理解することが大切です。

ここでは、顔や顎下、お腹、二の腕、太ももといった部位別の症状とダウンタイムの特徴について解説しますね。

※ダウンタイムには個人差があります

【顔・顎下】腫れや内出血が出現し1ヶ月ほどで緩和

顔や顎下の脂肪吸引は目立つうえに、ダウンタイム中の見た目の変化が大きいため、気になる人も多いでしょう。

施術後は腫れや内出血が目立つことが一般的で、特に腫れは術後数日間にピークを迎えます。術後24時間はフェイスバンドなどでの圧迫固定が必須で、術後3日目までは一定時間の圧迫が必要なため、仕事や人と会う約束は避けた方が良いでしょう。

内出血も同様に現れますが、1週間から2週間ほどで薄れていくことが多いです。圧迫固定後、医師からの許可がおりたら、メイクをすることも可能です。

顔や顎下のダウンタイムは、約1ヶ月で大部分が落ち着くと考えておきましょう。腫れや内出血が軽減し、拘縮が和らいでくると、見た目の回復も進みますよ。

【お腹】筋肉痛のような痛みが特徴。拘縮が2ヶ月ほど続く

お腹の脂肪吸引では、特に筋肉痛に似た痛みが特徴的です。脂肪吸引により皮下の組織が損傷し、回復過程で痛みを感じます。施術直後から痛みが現れ、1週間ほどで和らいでいくケースが一般的ですが、拘縮が出始めると再び硬さや違和感を覚えることがあります。

お腹の拘縮は、2ヶ月ほどで落ち着くケースが多く、その間はマッサージやストレッチを続けることが重要です。また、内出血や腫れも数週間続くため、ダウンタイム中は無理をせず、回復に努めることが求められます。

【二の腕】むくみや内出血が2週間ほど続く

二の腕の脂肪吸引は、むくみや内出血が比較的強く現れやすい部位です。施術後1週間ほどはむくみがピークとなり、内出血も伴うことが多いですが、2週間～1ヵ月ほど経つと徐々に落ち着いていきます。この期間は、むくみを軽減するための圧迫固定が重要です。

二の腕は、日常的に動かすことが多いため、ダウンタイム中も痛みや違和感が続く場合があります。無理に動かしたり、重い物を持ち上げることは避け、回復に専念しましょう。

【太もも】内出血が濃く出る傾向あり。拘縮も含め3ヶ月ほど

太ももの脂肪吸引は、広範囲にわたるため、ダウンタイムが長引く傾向があります。特に内出血が濃く現れ、むくみや腫れが強く出ることがあります。これらの症状は、施術後数日から2週間ほどでピークを迎え、徐々に軽減していきますが、完全に治るまでには3ヵ月程度かかることが一般的です。

なお、術後1〜2週間は、硬い椅子に座ったり、寝返りをうったりすると、筋肉痛のような痛みを感じることも多いです。デスクワークの方は、術後2〜3日は休みをとりつつ、クッションを敷いて刺激を和らげるなどの対策をするといいでしょう。

また、拘縮が3ヶ月から6ヶ月ほど続くこともありますが、無理をせず、症状が落ち着くまでゆっくり過ごすことが、回復を早めることに繋がりますよ。

脂肪吸引後の生活はここに注意！辛いダウンタイムの過ごし方

脂肪吸引後のダウンタイムは、辛い症状が続くため、生活にも気を使うべきです。適切な過ごし方を知ることで、回復を早め、仕事や日常生活に支障をきたすことを最小限に抑えることができます。

ここでは、ダウンタイム中に気をつけるべき生活習慣や、症状を軽減するためのポイントについて解説しますね。

施術当日は水分をしっかり摂り脱水対策を

脂肪吸引後は体内の水分バランスが崩れやすく、脱水症状を引き起こすことがあります。特に、腫れやむくみが出やすい最初の数日間は、しっかりと水分を摂ることが大切です。

水分を十分に補給することで、体内の循環が促進され、腫れやむくみの改善にも繋がります。施術当日からこまめに水分を摂り、脱水症状に注意しましょう。

しっかりと休息をとれるスケジュールに調整する

ダウンタイム中は、身体が回復するための時間を十分に取ることが重要です。特に、脂肪吸引後の初期段階では、痛みや疲労感が強く出るため、無理をして仕事や家事をこなすと回復が遅れることがあります。可能であれば、施術後1週間程度は休息を優先し、体調に合わせて少しずつ通常の活動に戻していくのが理想的です。

長期の休暇が取れない場合でも、仕事や家事の負担を軽減する工夫を取り入れることが大切です。例えば、テレワークや短時間勤務の調整を行ったり、家事は他の家族にお願いするなど、無理のないスケジュールを組むことが回復を早めるでしょう。

塩分の摂りすぎは控え栄養バランスを意識した食生活を

脂肪吸引後は、食事にも注意が必要です。特に塩分の摂取は、むくみを悪化させる原因となるため、控えめにすることをおすすめします。塩分を抑えた食事を意識しつつ、栄養バランスのとれた食事を摂ることが、身体の回復を早めるポイントです。野菜や果物、たんぱく質をしっかりと摂り、回復力を高めることを心がけましょう。

また、脂肪吸引後は体力が低下しやすいため、サプリメントを利用してビタミンやミネラルを補うことも一つの方法です。ただし、サプリメントの摂取に関しては、施術前に医師に相談しておきましょう。

抜糸まで運動NG！その後は少しずつ再開を

脂肪吸引後のダウンタイム中は、激しい運動は避けましょう。特に、傷跡が完全に回復するまでは無理をすると、傷口が開いたり、症状が悪化するリスクがあります。通常、施術から1～2週間後に抜糸が行われるため、その後から軽い運動を徐々に再開することをおすすめします。

運動を再開する際も、最初はウォーキングなどの軽い運動から始め、体調に合わせて徐々に強度を上げていくのが良いでしょう。無理に急激な運動を行うと、回復が遅れたり、トラブルが生じる可能性があるため、慎重に行うことが大切です。

抜糸までは飲酒を控えて。医師からの許可を待ちましょう

脂肪吸引後の回復をスムーズにするためには、飲酒にも注意が必要です。アルコールは血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。特に抜糸が終わるまでは、飲酒を控えることが望ましいです。医師から飲酒の許可が出るまでの間は、アルコールを避け、回復に専念しましょう。

飲酒だけでなく、血行を悪化させる可能性のある刺激物の摂取や過度な飲食も控え、身体に優しい生活習慣を心がけることが、ダウンタイムを快適に過ごすポイントです。

脂肪吸引後ダウンタイムの症状を早く治すためにできる4つの方法

脂肪吸引後のダウンタイムをできるだけ短くし、症状を早く治すためには、いくつかの効果的な方法があります。

ここでは、圧迫固定や冷やす方法など、ダウンタイム中に実践できる4つのケアについて解説します。

圧迫固定で症状緩和へ！圧迫しすぎはNG

脂肪吸引後の圧迫固定は、ダウンタイム中の症状を軽減するために非常に重要なケアです。圧迫を行うことで、腫れやむくみを抑え、内出血が広がるのを防ぐ効果が期待できます。特に、施術部位に合わせた着圧衣やサポーターを使用することで、適切な圧迫が可能です。

しかし、圧迫が強すぎると血行が妨げられ、逆に回復を遅らせる可能性があります。圧迫の強さや方法については、医師の指示を守り、無理のない範囲で行うことが大切です。

腫れが強い場合は冷やすのが効果的

脂肪吸引後、腫れがひどい場合は冷やすことが有効な対処法です。冷やすことで血管が収縮し、腫れが引きやすくなります。特に施術後の数日間は腫れがピークとなるため、早めに冷却することで、症状の悪化を防ぐことができますよ。

冷やす際には、氷や冷却パックをタオルに包み、直接肌に触れないようにすることが大切です。冷やしすぎると皮膚を傷めてしまう可能性があるため、適度な時間で行いましょう。冷却は、施術当日から1週間ほど続けるのがおすすめです。

むくみ・内出血は温めて血行促進を

冷やす対策が効果的な一方で、ダウンタイム後半にかけては温めるのが有効です。むくみや内出血が長引いている場合は、温めて血行を促進することで回復を早めることができます。特にむくみが続く場合は、入浴やホットタオルを使って患部を温め、血流を良くすることが効果的です。

ただし、傷跡がまだ完全に回復していない場合や、炎症が残っている場合には温めるのは避けましょう。医師と相談しながら、最適なタイミングで温熱ケアを取り入れることが重要です。

拘縮はマッサージやストレッチでやさしくほぐそう

拘縮が現れた際には、マッサージやストレッチを行うことで、硬くなった組織をやさしくほぐすことが大切です。拘縮は、脂肪吸引後に皮膚や皮下組織が硬くなる状態で、放置すると長期的に違和感が残る場合があります。

マッサージやストレッチを行う際は術後1週間はあけてから、無理に強い力を加えることは避け、やさしく少しずつ行いましょう。拘縮の回復には時間がかかりますが、定期的なケアによって回復を促進できます。適度なストレッチとマッサージを続けることで、ダウンタイム中の症状を軽減し、自然な形に戻すことが可能です。

脂肪吸引のダウンタイムに関するよくある質問

脂肪吸引のダウンタイムは辛いですか？

脂肪吸引後のダウンタイムは、一般的には辛いと感じる人が多いです。特に、施術後の数日間は痛みや腫れ、むくみといった症状が強く出るため、動きづらかったり、日常生活に支障をきたすことがあります。施術を受けた部位によっても症状の出方は異なり、太ももやお腹などの広範囲の吸引では、ダウンタイムが長く感じることがあるでしょう。
ただし、痛みや不快感は時間と共に軽減され、1～2週間でほとんどの症状が和らぐことが多いです。適切なケアを行うことで、症状を軽減し、辛い期間を少しでも短くすることが可能です。痛みがひどい場合には、医師から鎮痛剤を処方してもらうこともできるため、無理をせず適切な対処を行うことが大切ですよ。

脂肪吸引後に一番痛みが強い部位はどこですか？

脂肪吸引後に最も痛みが強く現れる部位は、太ももやお腹のような脂肪が多く、広範囲にわたる部位です。これらの部位では、吸引された脂肪の量が多いため、内部組織の損傷が大きく、痛みが強く感じられることがあります。特に、お腹の場合は、筋肉痛に似た鋭い痛みが現れやすいです。
一方で、顔や顎下、二の腕などの比較的小さな部位では、痛みは軽度で済むことが多いです。ただし、神経が集中している部分では、しびれを伴う痛みが長引くこともあるため、部位ごとに症状の強さが異なることを理解しておく必要があります。痛みの程度は個人差があるため、自分の体調や感覚に合わせてケアを行いましょう。