急性気管支炎〔きゅうせいきかんしえん〕 家庭の医学

[原因]
 ウイルスや細菌の感染による気管支の炎症です。

[症状]
 せきと発熱がおもな症状です。乳幼児では、呼吸のときにゼーゼーいう音(喘鳴〈ぜんめい〉)が聞こえることがあり、ぜんそく様気管支炎といわれています。

[診断]
 胸部X線検査で気管支の壁が肥厚している所見があります。聴診器で呼吸音を聞くと粗く、気管支に分泌物が存在する雑音が存在します。血液検査でウイルス感染と細菌感染の鑑別をします。

[治療]
 去たん薬(たんを出しやすくする薬)や、細菌感染では抗菌薬を内服します。症状が強ければ入院し、点滴による水分の補給や抗菌薬の注射などで治療します。

(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授/茨城福祉医療センター 小児科 部長 市橋 光
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