北海道が電通北海道に委託した新型コロナウイルス対応業務で約1億5800万円の過大請求があった問題で、鈴木直道知事は18日の定例記者会見で、事実確認のため札幌市の同社本社に立ち入り調査を行ったと明らかにした。鈴木氏は会見で「事実であれば極めて遺憾」とした。 
 立ち入り調査は17日から実施。22日には同社がコールセンター業務を委託していた電通プロモーションエグゼ(東京)と、再々委託先の協力会社にも立ち入り調査を行う予定。他の契約についても同様の事案がないか点検するよう指示したという。
 電通北海道は業務をエグゼ社に委託し、エグゼ社はさらに別の協力会社に委託していた。道に再々委託の報告はなかったという。道感染症対策課によると、契約では業務の再委託は原則禁止としていた。(C)時事通信社