咽頭クラミジアは自然治癒しない病気で、放置すると自身やパートナーの健康に様々なリスクがあります。医師の診断を受けて適切に治療することが大切ですが、治療薬について不安を感じる方も多いでしょう。
この記事では、咽頭クラミジアの症状、治療薬の種類や副作用、購入方法を解説します。咽頭クラミジアの情報をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
咽頭クラミジアの症状はのどの痛みや発熱
咽頭クラミジアの主な症状としては、のどの痛みや発熱などが挙げられますが、無症状で経過することも多くあります。
自覚症状がなくても感染している可能性があるため、定期的な検査を受けることが推奨されます。
咽頭クラミジアの治療薬は市販で買えない
咽頭クラミジアの治療薬は、医師の処方箋が必要な医療用医薬品です。市販の薬局や個人輸入でクラミジア治療薬を購入することはできません。
治療には、医師から適切な指示を受け、処方された薬を決められた期間内に服用することが不可欠です。
咽頭クラミジアかも?と思ったらすべきこと
咽頭クラミジアの疑いがある場合、まずは専門の医療機関で検査を受けることが大切です。
ここでは、検査の方法を3つ紹介します。
オンライン診療のクリニックを利用する(自由診療)
オンライン診療は、自宅からでも医師の診察を受けられる便利な方法です。
オンライン診療を行っている医療機関では、ビデオ通話やチャットを通じて症状を伝え、医師から適切な治療薬を処方してもらうことができます。
ただし、オンライン診療は自由診療のため、料金は全額自己負担です。
検査キット(郵送)で感染結果を知る(自由診療)
郵送での検査キットを使用すれば、自宅で検体採取を行い、郵送で送ることで、時間をかけずに感染の有無を確認できます。
また郵送での検査キットは、性感染症の検査を匿名で行えるのが特徴です。
検査陽性後は症状にあった治療薬を処方してもらう(自由診療/保険診療)
咽頭クラミジアの検査結果が陽性の場合、医師が症状に応じた治療薬を処方します。
患者の状態に合わせて選ばれる薬は、保険診療の範囲内で行われることが一般的です。治療薬の服用により、感染した細菌に効果的に作用し、症状の改善が期待できます。
咽頭クラミジア治療薬(抗生物質)3種類の特徴と副作用
咽頭クラミジアの治療には主に3系統の抗生物質が使用されます。それぞれ異なる特徴と副作用があるため、詳しく解説します。
いずれの抗生物質も、医師の指示通りに用量と期間を守って服用する必要があります。体調の変化があれば速やかに報告しましょう。
<マクロライド系>特徴:副作用が少ない/副作用:悪心・嘔吐・下痢・胃腸症状
マクロライド系の抗生物質は、細菌のタンパク質合成を阻害し、その増殖を抑制することで抗菌作用を発揮します。
副作用は比較的少ないとされていますが、悪心、嘔吐、下痢、胃腸症状がみられる場合があります。
<テトラサイクリン系>特徴:重症の場合に処方される/ 副作用:胃腸障害・過敏症状
テトラサイクリン系の抗生物質は、症状の程度に応じて使い分けられます。
副作用としては、胃腸障害や過敏症状が報告されています。
<ニューキノロン系>特徴:抗菌力が強い/副作用:発疹・めまい・下痢・腹痛
ニューキノロン系の抗生物質は、細菌のDNAを破壊し増殖を抑制することで強い抗菌力を発揮します。
近年は安全性の観点から使用が控えられる傾向にあります。主な副作用は発疹、めまい、下痢、腹痛などです。
咽頭クラミジアはすぐ治る?平均的な費用はどれくらい?
咽頭クラミジアの治療方法は抗生物質が一般的で、完治までに一定の期間を要します。
ここでは、治療期間と費用について解説します。
再検査で陰性になるまで約1ヶ月は治療がかかる
医師の指示に従って服薬を続け、再検査で陰性が確認できるまで、概ね1ヶ月程度は治療を継続する必要があります。
薬を服用して症状が改善されても、すぐに治療をやめるべきではありません。なぜなら、症状の有無に関わらず、体内に細菌が残存している可能性があるためです。
自由診療は1万~1.5万円/1週間
自由診療の場合、咽頭クラミジアの治療期間は1週間で、費用は1万〜1.5万円です。
ただし、治療を行う医療機関や患者の症状により異なる可能性があります。
保険診療は5千円~6千円/1週間
保険診療の場合、性感染症の治療は保険が使えるため、1週間の治療で費用は5千円〜6千円です。
ただし、これも一般的な費用であり、治療を行う医療機関や患者の症状により異なる可能性があります。
咽頭クラミジアは自然治癒しない性感染症!4つの感染リスク
性感染症の一種である咽頭クラミジアは自然治癒しないため、正しい知識と予防対策が必要です。
ここでは、咽頭クラミジアの4つの感染リスクについて解説します。
リスク①パートナーが感染してしまう
咽頭クラミジアは、オーラルセックスを通じて感染するリスクがあります。感染したパートナーから性器クラミジアへと感染が広がることもあるため、パートナー間での感染を防ぐためにも、早期の検査と治療が重要です。
リスク②男性:尿道炎・前立腺炎症・精巣上体炎
男性が咽頭クラミジアに感染すると、尿道炎や前立腺炎、精巣上体炎などの合併症を引き起こすリスクがあります。
症状としては、性器の痛みや分泌物の増加などがあり、放置すると慢性化する可能性があります。
リスク③女性:骨盤内炎症性疾患
女性の場合、咽頭クラミジアに感染すると骨盤内炎症性疾患(PID)を発症するリスクがあります。
骨盤内炎症性疾患を発症した場合、性器や生殖器周辺の臓器に炎症が起こり、不正出血や性交時の痛みなどの症状が現れることがあります。
リスク④不妊症の原因になる
咽頭クラミジアは、治療をせずに放置すると、男女ともに不妊症の原因となることがあります。そのため、性感染症の疑いがある場合は、早めに医師の診断を受け、適切な治療を行うことが重要です。
咽頭クラミジアの予防・再発防止はどうすればいい?
感染の原因となる細菌から性器を守るためには、適切な予防策を講じることが重要です。
ここでは、咽頭クラミジアの予防と再発防止について解説します。
コンドームを使用して予防や再発を防止
コンドームの使用は、細菌による性器や咽頭への感染を防ぐ最も有効な予防策です。適切に使用することで、咽頭クラミジアをはじめとする性感染症へのリスクを大幅に下げられます。
治療完了までは性行為を控える
咽頭クラミジアの治療中は、感染の再発や他者への感染を防ぐため、性行為を控える必要があります。治療が完了し、再検査で陰性が確認できるまでは、避妊を徹底しましょう。
咽頭クラミジア治療によくある質問
クラミジアの治療薬は喉にも効きますか?
クラミジアの治療に使用される抗生物質は、感染部位に関わらず同様の効果があります。ただし、咽頭への感染は治りにくい傾向があり、回復までに時間がかかる場合があります。
咽頭クラミジアは湯船で感染しますか?
クラミジアの感染は主に性的接触を介して起こり、その病原体は動物の細胞内でのみ生存可能です。そのため、同じ湯船やトイレを使用することによる感染の可能性はほとんど存在ありません。
咽頭クラミジアの治療中にやってはいけないことは?
クラミジア治療中は、性的な接触を含む性行為を控えることが重要です。これにはオーラルセックスも含まれ、パートナーの咽頭への感染リスクがあるため注意しましょう。
まとめ
咽頭クラミジアは自然治癒しない性感染症で、放置すると様々なリスクがあります。治療には医師の診断と処方箋が不可欠です。
感染予防として、コンドームの使用やうがい、性行為を控えるのが有効です。
正しい知識を持ち、適切な対策を取ることで、咽頭クラミジアの予防と再発防止に繋げていきましょう。