医療・医薬・福祉

旭市 (千葉県) の糖尿病対策プロジェクトが、第 13 回「健康寿命をのばそう!アワード」で厚生労働省 健康・生活衛生局長優良賞を受賞

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 (代表取締役社長:キャスパー ブッカ マイルヴァン、本社:東京都千代田区) 、旭市 (市長:米本 弥一郎、千葉県旭市)、および千葉大学医学部附属病院 (病院長:大鳥 精司、千葉県千葉市) は、第 13 回「健康寿命をのばそう!アワード」で、「市役所から市民に広がる健康づくり ~官民学連携で進める糖尿病予防プロジェクト~」 (以下 「CCD*1旭」) が厚生労働省 健康・生活衛生局長優良賞を受賞したことをお知らせいたします。

「健康寿命のばそう!アワード」とは、厚生労働省 (スマート・ライフ・プロジェクト) およびスポーツ庁が主催する、生活習慣病予防の啓発活動および健康寿命を延ばすことを目的とした優れた取り組みを行っている企業・団体・自治体を表彰するアワードです。(https://www.smartlife.mhlw.go.jp/award/)

「CCD旭」は、ノボ ノルディスクが全世界で展開する、パートナーシップを通じて都市環境における深刻な慢性疾患を予防するための行動を推進するプログラム「Cities Changing Diabetes (都市に蔓延する糖尿病の克服) 」*2プロジェクトの一つで、2021年6月にノボ ノルディスク ファーマ、旭市および千葉大学医学部附属病院が包括連携協定を締結し、官民学で連携し糖尿病の発症予防と重症化予防を目的に展開しています。

*1: CCDはCities Changing Diabetesの略称です。
*2: 「Cities Changing Diabetes (都市に蔓延する糖尿病の克服)」は、2024年に名称を「まちが元気を創り出す ~Cities for Better Health~」に変更しましたが、旭市と実施している本プロジェクト名は「CCD旭」を維持しています。


「市役所から市民に広がる健康づくり ~官民学連携で進める糖尿病予防プロジェクト~」(CCD旭) について
実施期間
2021年6月1日~2025年12月31日

目的
旭市の健康課題として、糖尿病受療者が増加傾向にあり、肥満の割合も県と比べて高いことが挙げられた。そこで、「住んでいるだけで自然に健康になれるまち」と「健康寿命の延伸」を目標とし、市職員自らが意識変革と行動変容を通じて健康を実現、その姿勢を市民に示すことで市全体で健康づくりの取り組みを広めることを目指す。

具体的な活動内容
ノボ ノルディスク ファーマがグローバルな取り組み事例を共有、千葉大学医学部附属病院がエビデンスを提供し、旭市のプロジェクトチームとともに以下のプロジェクトを立案・実施した。
● 「健康宣言」:市職員が健康に関する目標を名札につけ、他の職員や市民に宣言することで、行動変容を図る取り組み
● 「ながら運動」:普段使用している椅子をバランスボールに代えたり、バランスクッションを使用することで消費カロリーアップを狙う
● 「階段利用促進」:エレベーター前から階段方向へ向かう足跡のシールを貼ることで、ナッジ理論の視点から自然と階段利用を促す
● 「PCポップアップ」:週に3回程度、PC上に健康に関するコメントを表示
● 「昼休みエクササイズ」:週1回、昼休みに15分程度のエクササイズや筋トレを実施
● 「噛むだけ!ダイエットチャレンジ」:噛むことで満腹中枢を刺激し、早食いや食べすぎを予防するために実施。1週間分のガム付きカレンダーを配布し、食前にガムを噛み、食事中の意識づけを実施
● 「体力測定ステーション」:市役所から企業、市民へ対象を広げ、健康意識を高めるため、市庁舎内やイベント会場、市内2つの企業、市内商業施設内にある市の交流施設に体力測定器具を設置


成果
「官」として実施主体の旭市、「民」としてノボ ノルディスク ファーマのみならず地域の社会的リソースとの連携、「学」として千葉大学医学部附属病院がエビデンスの提供や評価、見える化の視点で貢献し、それぞれの強みを生かしながら実施した。
● 「健康宣言」:米本市長を始め65.9%の職員が実施、93.7%が目標を達成できた、または何かしらの取り組みを行ったと回答
● 「ながら運動」:継続を希望した職員は71.7%
● 「階段利用促進」:46.8%の職員が参加、うち54.5%が効果を実感
● 「PCポップアップ」:計58回実施し、約6割が肯定的意見
● 「昼休みエクササイズ」:計10回実施、延べ211人が参加し、69.6%が効果を実感
● 「噛むだけ!ダイエットチャレンジ」:51名が参加、72.1%がよく噛むことを意識していると回答
● 「体力測定ステーション」:庁内設置場所の利用者が延べ3,450人、多くの職員や市民が利用した
● 運動習慣・食習慣について「既に改善に取り組んでいる (6カ月未満)」と回答した職員が男女ともに国より高く、取り組みを通して191人が「健康を意識するようになった」と回答、49人が、体重が減ったと回答

意義
本プロジェクトは市役所職員の健康意識向上を出発点とし、官民学連携を通じて地域全体に広がる健康づくりを推進している。また、旭市役所内の多課横断プロジェクトチームで全庁的に進めていることも、WHOが提唱しているHealth in All Policies (HiAP: 健康的な視点をすべての施策に) の点からも意義がある。本プロジェクトから得られた知見を市の次期総合戦略に反映し、事業化を予定している。

今後の展開予定
本プロジェクトから得られた知見を市の総合戦略に反映し、事業を行う予定であり、持続可能な健康政策を推進する。これにより、健康づくりの取り組みを政策レベルで強化し、市民全体の健康意識と行動変容を促進する。これらの取り組みを通じて、地域全体での健康づくりの意識を高め、健康寿命の延伸を目指す。市役所から始まった健康づくりが市民全体に広がり、持続可能な健康づくりのモデルとして他の自治体にも波及することを期待している。


市長自ら健康宣言

商業施設内の体力測定ステーション

昼休みエクササイズ



「まちが元気を創り出す ~Cities for Better Health~」 (旧称: Cities Changing Diabetes (都市に蔓延する糖尿病の克服)、CCD) について
「まちが元気を創り出す ~Cities for Better Health~」(以下CBH) プログラムは、パートナーシップを通じて都市環境における深刻な慢性疾患を予防するための行動を推進する官民パートナーシッププログラムです。ノボ ノルディスクは、世界50都市以上において、予防に対するパートナーシップを構築し、意義のある行動を推進することを支援しています。この予防への取り組みを通じて、地域における健康格差を解消し、持続可能なヘルスケアシステムを構築することを目的としています。日本においては、2018年から福島県郡山市、2021年から千葉県旭市でCBHを実施しています。
本プログラムは、2024年に名称を「Cities Changing Diabetes (都市に蔓延する糖尿病の克服)」から「まちが元気を創り出す ~Cities for Better Health~」に変更しました。
詳細はウェブサイトをご覧ください。(https://www.novonordisk.co.jp/sustainable-business/society/citites-changing-diabetes.html)

「CCD旭」について
「CCD旭」では、官民学 (旭市・ノボ ノルディスク ファーマ株式会社・千葉大学医学部附属病院) が連携し独自の地域糖尿病対策プロジェクトを展開しています。
まず始めに定量的、定性的な調査から健康課題を明らかにし、それに基づき糖尿病発症予防、重症化予防の二つの視点でプロジェクトを立案しています。発症予防では、旭市役所職員16名の多課横断チームを結成し、市民への糖尿病に関する健康啓発、行動変容を促すプロジェクトの立案、実行を行っています。重症化予防では、旭匝瑳医師会、旭市歯科医師会、旭匝瑳薬剤師会、旭中央病院をはじめ地域の関係機関を巻き込み、地域の糖尿病重症化予防に関する課題解決や実態調査を行っています。
今後はこの取り組みを旭市の総合戦略に取り入れながら、健康づくり全般の活動として継続していく予定です。

ノボ ノルディスクについて
ノボ ノルディスクは、1923年創立のデンマークに本社を置く世界有数のヘルスケア企業です。私たちのパーパスは、糖尿病で培った知識や経験を基に、変革を推進し深刻な慢性疾患を克服することです。その目的達成に向け、科学的革新を見出し、医薬品へのアクセスを拡大するとともに、病気の予防ならびに最終的には根治を目指して取り組んでいます。ノボ ノルディスクは現在80カ国に約72,000 人の社員を擁し、製品は約170カ国で販売されています。日本法人のノボ ノルディスク ファーマ株式会社は1980年に設立されました。詳細はウェブサイトをご覧ください。 (www.novonordisk.co.jp)
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMESまでご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)