慢性感染症 家庭の医学

 急性感染症のように明確には定義できません。たとえば、肺結核症のように発症後の経過がゆるやかで、数年にわたって経過するもの、HIV感染症のように感染してから発症までの潜伏期(ウイルスのキャリアの時期)が長いもの、あるいはB型肝炎(HB)ウイルスのようにキャリアないし発症の区別がつきにくいものが含まれます。
 また慢性気管支炎や汎発性細気管支炎のように、常に気道感染症をくり返すような病気も含まれています。

(執筆・監修:熊本大学大学院生命科学研究部 客員教授/東京医科大学微生物学分野 兼任教授 岩田 敏)
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