東京商工リサーチが8日発表した7月の企業倒産件数(負債額1000万円以上)は前年同月比53.4%増の758件となり、16カ月連続で前年を上回った。増加率は、2020年初めにコロナ禍が始まって以降で最大となった。コロナ対策で実施した実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の返済本格化に加え、物価高や人手不足が追い打ちをかけた。
 ゼロゼロ融資利用後、事業継続を断念した倒産は74.3%増の61件。返済はピークを迎えており、ハイペースの倒産が続く。「物価高」倒産は2.9倍の58件と大幅に増加。人件費上昇を含む「人手不足」関連倒産も1.8倍の51件に増えた。 (C)時事通信社