厚生労働省は18日、2022年に判明したエイズウイルス(HIV)感染者とエイズ患者が計884人(確定値)となり、過去20年で最少だったと発表した。6年連続の減少で、1000人を下回ったのは03年以来となった。
 新型コロナウイルスの流行に伴う検査機会の減少などで感染者を把握できていない可能性もあり、厚労省は「感染リスクがある人は検査を受けてほしい」と呼び掛けている。
 同省によると、HIV感染者は前年比110人減の632人、エイズ患者は同63人減の252人。保健所などでのHIV抗体検査と相談件数は3年ぶりに増加したものの、いずれもコロナ禍前(19年)の約半分だった。
 感染経路は同性間の性的接触が最多(570人)で、異性間の性的接触(153人)が続いた。年代別では、30代が307人で最多。抗体検査は7万3104件(前年比25.6%増)、保健所などの相談件数は6万7009件(同22.8%増)だった。 (C)時事通信社