愛知県愛西市の新型コロナウイルスワクチン集団接種会場で2022年、飯岡綾乃さん=当時(42)=が接種直後に死亡したのは適切な措置を怠ったためだとして、夫ら遺族が同市に慰謝料など計約4500万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が9日、名古屋地裁(片山博仁裁判長)であった。市側は出廷しなかったが、原告側によると、答弁書で請求棄却を求め、争う姿勢を示した。
 弁論後に記者会見した原告側代理人の柴田義朗弁護士は「書面で済ませようとしているようで、遺族と向き合えていない」と市を批判。飯岡さんの夫英治さん(46)は「面と向かって事実を確認し、関係者全員に妻へ謝罪してもらいたい」と話した。 (C)時事通信社