【ロンドン時事】英大衆紙デーリー・ミラーは19日、ウィリアム皇太子の妻キャサリン妃が入院していた病院で、職員が妃の診療記録に不正アクセスしようとした疑いがあると報じた。病院が内部調査に乗り出したという。
 キャサリン妃は1月半ば、腹部の手術のためロンドン市内の病院に入院。約2週間後に退院し現在も療養中だ。デーリー・ミラー紙によると、病院の職員少なくとも1人が妃の診療記録を閲覧しようとしたという。病院は王室に報告し、全面調査を約束した。
 病院は20日声明を出し、「患者の信頼を意図的に損ねる行為はあってはならない」と強調。そうした行為があった場合は「あらゆる適切な措置を取る」と表明した。ただ、妃や報道内容に関する直接の言及はなかった。
 この病院は王族が利用することで知られ、キャサリン妃と同時期にチャールズ国王も前立腺肥大の治療で入院していた。国王はその後がんと診断され、外来治療を継続。一方、妃については病状に関する情報が公にされず、ネット上でさまざまな臆測が飛び交っている。 (C)時事通信社