抜け毛や薄毛は深刻な悩みの一つ。
AGA治療に興味はあるけれど、費用や副作用、効果の期間など、多くの疑問や不安があるのではないでしょうか。
この記事では、AGA治療における費用、副作用、効果の期間、継続性について、わかりやすく解説します。
目次
AGA治療は継続が大事!後悔しないクリニック選びのポイント
AGA治療を始める際、最も重要なのは継続です。AGAは進行性のため、時間の経過と共に髪の毛が薄くなってしまいます。
しかし、治療を続けることで、脱毛の進行を抑制したり発毛を目指すことが可能です。ただ、継続するためにはクリニック選びが非常に重要です。
ここでは、後悔しないクリニック選びのためのポイントを紹介します。
カウンセリングを重視しているか
カウンセリングの段階で医師としっかりとコミュニケーションを取ることが、後々の治療に大きく影響します。
無料のカウンセリングが提供されているクリニックもあり、費用面でも安心感が増します。
カウンセリングでしっかりとした診断がなされ、個々の症状に合わせた治療プランが提案されるクリニックを選ぶことが重要です。
オンライン診療に対応しているか
AGA治療でもオンライン診療が一般的になってきています。
オンライン診療とは、スマートフォンやPCなどの電話やビデオ通話を使って、遠隔から医療相談や診察を受ける方法です。
オンライン診療に対応しているクリニックは、通院の手間がなく、忙しい日常でも治療を続けやすいです。
体質にあった治療薬を処方してくれるか
AGA治療には、外用薬と内服薬が主に用いられます。
自分の体質や症状に合った治療薬を選ぶことで、症状の改善を目指せるため、医師の判断による、適切な処方を受けることが重要となります。
料金体系が手頃か
多くのクリニックでは、初診料が3,000円、治療費が1回あたり10,000円程度です。
ただし、これには治療薬の費用が含まれていない場合も多く、事前に確認することが重要です。
また、長期間の治療を考慮すると、月々の費用も計算に入れる必要があります。予算に合わせて、費用が比較的安いクリニックを選びましょう。
AGA治療薬の費用相場と安くするコツは?
AGA治療は継続が必要なため、治療薬の費用も長期間にわたってかかります。
ここでは治療薬の相場と安くするコツについて、詳しく解説していきます。
AGA治療薬は保険適用外
まず知っておきたいのは、AGA治療薬は保険適用外であるという点です。
治療費用が全額自己負担となるため、計画的に予算を組む必要があります。
クリニックによっては初診料が無料の場所もあり、そういった点も考慮に入れて選ぶと良いでしょう。
内服薬の費用相場<月3,000円~12,000円程度>
内服薬の場合、月にかかる費用は大体3,000円から12,000円程度となっています。
この中で、フィナステリドが一般的な内服薬であり、その費用の相場は1ヶ月分で約6,000円です。
外用薬の費用相場は<月5,000円~13,000円程度>
外用薬については、月に5,000円から13,000円程度が一般的な費用の相場となっています。
特に、ミノキシジルがよく用いられる外用薬であり、その費用の相場は1ヶ月分で約10,000円です。
内服薬と外用薬併用の費用相場<月10,000円~30,000円程度>
内服薬と外用薬を併用する場合、月に10,000円から30,000円程度が相場となります。
このように、治療薬を併用することで費用は倍増する可能性がありますが、効果も高まるとされています。
ただし、副作用のリスクも高まるため、医師としっかり相談することが必要です。
ジェネリックを利用して費用を抑える
費用を抑えるための一つの方法として、ジェネリック治療薬の利用が考えられます。
ジェネリック治療薬は、ブランド薬と同じ有効成分を含むもので、費用面で安い場合が多いです。
特に、フィナステリドのジェネリック治療薬は、ブランド薬に比べて約30%ほど安い費用で提供されることが多いです。
診察料・検査代をチェック
最後に、診療料や検査代も忘れずにチェックしましょう。
一般的に、初診料は3,000円~5,000円、検査代は2,000円~4,000円が相場です。
オンライン診療に対応しているクリニックでは、診療がより手軽になる場合もあります。
無料の初診が提供されているクリニックもあるので、これらも含めて、トータルでの費用を考慮することが、後悔しない選択をするためには重要です。
AGA治療の費用相場を徹底比較!治療費を安くする方法
AGA治療にかかる診察料・治療薬の費用相場について徹底解説!1ヶ月分の治療費の総額、具体的な費用の内訳、治療費を節約する方法まで詳しく紹介しています。効果を重視しつつ、できるだけ安くAGAを治療したい方は必見です!
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主なAGA治療薬の特徴と気になる副作用
AGA治療には様々な治療薬があります。
ここでは、代表的なAGA治療薬の特徴と、それに伴う副作用やリスクについて詳しく解説します。
内服薬:プロペシア(フィナステリド)
プロペシア(フィナステリド)は、抜け毛と薄毛の進行を抑制が期待できる治療薬です。
ただし、性欲減退やEDなどの副作用も存在するため、医師との相談が必要です。
特徴:抜け毛予防
フィナステリド(プロペシア)は、テストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換される過程を阻害することで、頭皮の状態を改善し、抜け毛の進行を抑制します。
薄毛の改善も期待できるため、多くの人々に選ばれています。ただし、効果を実感するには3~6ヶ月の服用が必要とされています。
男性型脱毛症の内服治療薬であるフィナステリド(プロペシア)は型の5α—リダクターゼを特異的に阻害することで男性型脱毛に対して治療効果を示す
板見智. 男性型脱毛症の治療最前線—究極の治療をめざして. 医学のあゆみ, 2008, 224.4: 277-280.
副作用:性欲減退/ED/射精障害/精液減少/肝機能障害
プロペシアには、性欲減退やED(勃起不全)、射精障害、精液減少、そして肝機能障害などの副作用あります。
これらの副作用は稀ですが、服用を始める前に医師としっかりと相談することが重要です。
なお、プロペシアには「フィナステリド錠」としてジェネリック医薬品があります。
フィナステリド錠の場合は、富士化学工業、ヴィアトリス製薬、ファイザー、東和薬品、沢井製薬などから販売されています。
AGA治療薬の種類一覧。ジェネリック医薬品はある?. 美容医療アカデミー
1箱3,500円〜8,000円程で、プロペシア錠と比べて安いので経済的メリットがあります。
内服薬:ザガーロ(デュタステリド)
ザガーロ(デュタステリド)は、抜け毛と薄毛の進行を抑制する効果的な治療薬です。
この薬は、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制し、頭皮の状態を改善することで、抜け毛を予防します。
さらに、発毛効果も期待できるため、多くの人々が選んでいます。
デュタステリドは,テストステロンをより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換する 5-α還元酵素の I 型,II 型両者に対する阻害剤である
眞鍋求, et al. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版. 日本皮膚科学会雑誌, 2017, 127.13: 2763-2777.
特徴:抜け毛予防、発毛効果
ザガーロの特徴は、抜け毛と薄毛の進行を抑制する治療薬として注目されています。
この薬は、頭皮の状態を改善し、抜け毛を予防しながら発毛効果も期待できる点が最大の特徴です。
ただし、効果を実感するまでには3~6ヶ月程度の時間が必要です。
そのため、継続的な服用と医師との定期的な診察が不可欠です。
副作用:ED/射精障害/性欲衰退/肝機能障害
ザガーロには、EDや射精障害、性欲の衰退などの副作用があります。
特に、肝機能障害のリスクも指摘されているため、治療を始める前には必ず医師と相談してください。
また、ザガーロにも「デュタステリド」としてジェネリック医薬品があります。
なお、ザガーロもジェネリック医薬品があります。
東和薬品のデュタステリドカプセル0.5mgZA「トーワ」と沢井製薬のデュタステリドカプセル0.5mgZA「サワイ」、日新製薬のデュタステリド錠0.5mg「NS」です。
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外用薬:ミノキシジル
ミノキシジルは、抜け毛の進行を抑制し、頭皮の状態を改善する多機能な治療薬です。
費用面でも、月額5,000円~10,000円程度と比較的手頃な価格で、発毛と抜け毛の改善が期待できます。
特徴:発毛効果、内服薬あり
ミノキシジルの特徴は、発毛効果が高く、抜け毛の進行を抑制する点です。
この薬は頭皮の状態を改善し、発毛の促進が期待できるため、多くの人々に選ばれています。
内服薬としても利用可能なので、用途に応じて選べます。ただし、発毛や頭皮の改善を実感するまでには、少なくとも3ヶ月以上の時間が必要です。
男性症例に対して 5% ミノキシジル外用液を外用療法の第一選択薬として,また女性症例に対して 1% ミノキシジル外用液を治療の第一選択薬として用いるべきである.
坪井良治, et al. 男性型脱毛症診療ガイドライン (2010 年版). 日本皮膚科学会雑誌, 2010, 120.5: 977-986.
副作用:発疹/かぶれ/頭痛、動機/めまい/体重増加/むくみ
ミノキシジルにも副作用があります。
発疹やかぶれ、頭痛などが報告されています。
特に、めまいや体重増加、むくみなどの副作用もあるため、使用前には医師との相談が必要です。
AGA治療でよくある質問
AGA治療薬の市販と処方の違いとは?
市販と処方のAGA治療薬の主な違いは、成分の濃度、価格、そして医師の診断が必要かどうかです。市販の薬は手軽に購入でき、効果もある程度期待できますが、成分の濃度は比較的低いです。
一方で、処方薬は医師の診断を受けて処方されるため、成分の濃度が高く、効果もより高いとされています。
しかし、その分リスクも存在するため、医師との相談が不可欠です。
治療の効果はいつから?
治療の効果については、個人差がありますが、一般的には3~6ヵ月程度で初めて効果を実感する方が多いです。短期間で効果を求めるのは難しく、継続的な治療が前提となります。
途中で治療をやめてしまうと、元の状態に戻ってしまう可能性も高いです。そのため、最低でも6ヶ月〜1年の治療を続けることが推奨されています。
ただし、ザガーロとミノキシジルに関しては、6ヶ月服用しても効果が見られない場合は服用を中止しましょう。
AGA治療は完治しますか?
AGA治療は、進行を遅らせたり、症状を改善することは可能ですが、完治するわけではありません。一度治療を中断すると、症状が元に戻るおそれがあります。
完治しないという点も考慮し、治療は長期的な視点で継続が必要です。
まとめ
この記事では、AGA治療について知るべき費用、副作用、効果の期間、継続性を詳細に解説しました。
市販薬と処方薬の違いは主に成分の濃度と価格で、効果は3~6ヶ月後に実感できることが多いです。
完治は期待できず、治療を中断すると症状が戻る可能性があります。よって、専門医との相談が重要です。
これらの情報をもとに、後悔しないAGA治療の選択をしましょう。