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白い歯に憧れて清潔感を演出したいと、歯のホワイトニングを希望する人が増えている。ホワイトニングでは薬剤を使用するため、注意点や知っておくべきことがあるという。ミズキデンタルオフィス(横浜市)の水木ゆき菜医師は「ホワイトニングは、希望する期間と白さの程度により施術方法が分かれます。それに伴い注意点も変わってきます」と話す。
トラブル防止のため、施術前のカウンセリングはしっかりと
▽薬剤で色素を分解
ホワイトニングは薬剤で歯を白くする施術だ。歯の表層のエナメル質にはもともと色が無く、その下の象牙質の色がエナメル質を通して見えている。薬剤を塗布するとエナメル質から象牙質に浸透し、象牙質の色素が分解されて白くなる。水木医師は「加齢とともに薬剤が浸透しにくくなるので、若年層の方が効果は出やすいと言えます」と説明する。
ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングがある。オフィスホワイトニングは過酸化水素水を使用するため即効性があり、1回の施術で効果が実感できる。対してホームホワイトニングは、過酸化尿素と呼ばれる弱い薬剤を使う。即効性はないので、白さを実感できるまで時間がかかる。
▽歯科での施術を推奨
妊娠中や授乳中、過酸化水素を分解する酵素を持っていない無カタラーゼ症の人は、ホワイトニングを受けられない。虫歯や歯周病、知覚過敏がある場合も、先に治療を行ってからの施術となる。「ホワイトニングで白くなるのは神経がある天然歯だけで、もともとの歯の色から1~2トーン明るくなります。その後の生活習慣やメンテナンスにもよりますが、約半年を目安に後戻りしていきます」と水木医師。
ホワイトニングを行った後には、歯に痛みが出たり染みたりすることがある。国産の薬剤は濃度が決まっているのでまず起こらないが、海外の強い薬剤を個人輸入して使用したりすると症状が出やすい。近年では、歯科医師でなくても扱えるポリリン酸を使い、手頃な価格でホワイトニングを提供しているエステサロンも多い。
水木医師は「ホワイトニングのトラブルを防止するには、施術前のカウンセリングが重要です。口腔(こうくう)内チェックも含め、安心、安全を考えると、歯科医師の施術を受けることをお勧めします」とアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)
(2020/01/11 08:00)
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