2022年の日本人の平均寿命は男性81.05歳、女性87.09歳で、男女ともに2年連続で前年を下回ったことが28日、厚生労働省の調査で分かった。前年から男性は0.42歳、女性は0.49歳短くなった。2年連続の低下は、男女いずれも10、11年以来で、同省の担当者は「新型コロナウイルスの影響が大きかった」と話した。
 厚労省によると、新型コロナに感染して死亡したと報告された人は、21年は1万6766人だったが、22年には4万7635人に増加した。
 同省によると、新型コロナの流行で、平均寿命は男性で0.12歳、女性で0.13歳短くなったと考えられるという。21年はそれぞれ0.10歳、0.07歳縮んでおり、前年よりも影響が大きかった。
 平均寿命は、各年齢の死亡率が今後も変わらないと仮定した場合、その年に生まれた0歳児があと何年生きられるかを示した指標。20年までは男性が9年連続、女性は8年連続で過去最高を更新していた。
 海外との比較では、男性はスイス、スウェーデン、オーストラリアに次ぐ4位で、昨年の3位から後退した。女性は1位だった。 (C)時事通信社