日本医師会は8月9日、定例の記者会見で、市民を対象とした新規プロジェクト「地域に根ざした医師会活動プロジェクト」を開始すると発表。常任理事の渡邊弘司氏が概要を説明した。

第1回のテーマは「有事の医師会活動」

 同プロジェクトでは主に日本医師会の活動を紹介するシンポジウムを実施し(実地とWebのハイブリッド開催)、市民への周知と理解を促す。シンポジウムの模様はアーカイブ動画として日本医師会の公式サイトに掲載される他、情報通信技術(ICT)が苦手な市民でも簡単に操作できる電子パンフレットも用意する予定だという。

 第1回の開催は10月11日を予定しており、「有事の医師会活動~地域、住民を守る活動~」と題して行われる。1部では災害医療をテーマに、日本医師会と災害医療専門家、行政との連携や有事における対応、被災地での活動内容を、2部では主に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第1回緊急事態宣言直後に始動し、早期対応で地域医療に貢献した「COVID-19医療提供新宿モデル」が取り上げられる予定だという。

 第2回は2024年3月を予定しており、第1回の反響を踏まえた上で内容を検討するとしている。

(平吉里奈)