多発性硬化症の周産期管理、抗CD20抗体が最適
多発性硬化症(MS)の平均発症年齢は30歳前後で、男女比は1:2~3と妊娠可能な年齢の女性に多く見られる自己免疫疾患である。未治療の患者では妊娠中は免疫やホルモンの変化によりMS再発リスクが低下し、産後に上…
メディカルトリビューン 2025/08/14 16:15
多発性硬化症の周産期管理、抗CD20抗体が最適
多発性硬化症(MS)の平均発症年齢は30歳前後で、男女比は1:2~3と妊娠可能な年齢の女性に多く見られる自己免疫疾患である。未治療の患者では妊娠中は免疫やホルモンの変化によりMS再発リスクが低下し、産後に上…
メディカルトリビューン 2025/08/10 06:20
少人数コーチングで医師の燃え尽き30%減
医師のバーンアウト(燃え尽き症候群)は、本人のwell-beingを損なうだけでなく、医療システムや患者の転帰にも重大な影響をもたらすが、効果的な対応法は明らかでない。米・University of California, Los Angele…
メディカルトリビューン 2025/08/05 19:20
熱中症対策、日本人には塩分補充の必要なし
今年(2025年)も全国的に猛暑日が続き、昨日(8月5日)には群馬県伊勢崎市で国内の観測史上最高となる41.8℃を記録した。日本高血圧学会は昨日、猛暑の今夏における水分と塩分の取り方に関する声明を発表。熱中症…
メディカルトリビューン 2025/08/05 17:45
抗VEGF療法時の抗菌薬点眼は原則不要
日本眼科学会は8月3日、血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬硝子体内注射前後の抗菌薬点眼処方について、日本網膜硝子体学会の硝子体内注射時の抗菌薬ワーキンググループがまとめた「抗菌薬点眼は原則不要であり、耐性…
メディカルトリビューン 2025/08/05 16:55
スチーム式加湿器で手指を熱傷、設置場所に注意!
空気が乾燥する冬季などに使用される加湿器は、加熱式と非加熱式に大別される。加熱式の中でもスチーム式や加熱超音波式は、熱湯が発生するため熱傷の危険性がある。日本小児科学会は、スチーム式加湿器により右第…
メディカルトリビューン 2025/08/04 18:30
乳児が入浴時の首浮き輪で溺水、運動発達が退行
日本小児科学会は7月29日、入浴時の首浮き輪使用中に溺水、一時的に回復したものの後日、吸引性肺炎と診断され運動発達が退行した生後6カ月男児の事例についてInjury Alert(傷害速報)類似事例を発表。経過を報告…
メディカルトリビューン 2025/08/04 16:45
放射性医薬品の試験デザインに関するGL公表
厚生労働省は8月1日、医薬局医薬品審査管理課長通知(医薬薬審発0801第1号)「治療用放射性医薬品の非臨床試験と臨床試験デザインに関するガイドラインについて」を発出し、関係各所に周知した。同ガイドラインは…
メディカルトリビューン 2025/08/01 16:40
てんかん焦点発作後、6%で中枢性無呼吸が発生
イタリア・University of Modena and Reggio EmiliaのStefano Meletti氏らは、焦点てんかん患者69例を対象に、睡眠ポリグラフ検査を伴う長時間ビデオ脳波モニタリング(LTVEM)を用いて発作時および発作後の中枢性…
メディカルトリビューン 2025/07/31 06:00
重篤な疾患有する高齢の手術患者で医療費2倍
重篤な疾患を有する高齢の待機的手術患者では、術前に緩和ケアを施行することで転帰が良好となるケースがある。しかしそのような高齢患者の特徴などは明らかでない。米・Brigham and Woman's HospitalのJolene Si …
メディカルトリビューン 2025/07/29 18:30
医療者の向精神薬乱用による死亡、64%が勤務先から窃取
向精神薬などの過剰摂取による死亡に関して、医師、看護師などの医療従事者の64%は勤務先の病院から盗んだ薬剤を用いていたことが、英・King's College LondonのThikra Algahtani氏らの解析で明らかになっとAddict…
メディカルトリビューン 2025/07/28 18:45
メキニスト、低異型度漿液性卵巣がんへの適応追加
厚生労働省は、7月24日に開催した薬事審議会医薬品第二部会でMEK阻害薬トラメチニブ錠(商品名メキニスト錠0.5mg、2mg)について、がん化学療法後に増悪した低異型度漿液性卵巣がんの公知申請に関する事前評価を実…
メディカルトリビューン 2025/07/24 18:30
去痰薬がパーキンソン病に伴う認知症に好影響か
気道潤滑去痰薬アンブロキソールがパーキンソン病に伴う認知症(PDD)に好影響をもたらす可能性が示された。カナダ・Parkwood Institute/St. Joseph's Health Care LondonのCarolina R.A. Silveira氏らは、PDD患…
メディカルトリビューン 2025/07/18 18:30
「救急車が足りない!」の悲鳴、学会にお願い
以前から問題となっている傷病者を当該医療機関から他の医療機関に搬送(以下、転院搬送)する際の救急車の利用に歯止めがかからず、増加傾向にある。今年(2025年)3月にまとまった「救急業務のあり方に関する検…
メディカルトリビューン 2025/07/14 16:30
イプタコパン、C3腎症の根本原因を標的
今年(2025年)5月、経口補体B因子阻害薬イプタコパン塩酸塩水和物(商品名ファビハルタ)にC3腎症の効能・効果が追加された(関連記事「イプタコパン、C3腎症への適応追加承認」)。C3腎症は免疫系の補体第二経路…
メディカルトリビューン 2025/07/11 16:02
Lorundrostat、第Ⅲ相でも治療抵抗性高血圧に効果示す
高血圧における血圧コントロール不良の主要な原因はアルドステロン産生の調節異常だが、アルドステロンを標的とする降圧薬は、現時点でミネラルコルチコイド受容体拮抗薬のみである。アルドステロン合成酵素の阻害…
メディカルトリビューン 2025/07/07 15:45
中〜高強度の身体活動量が多いほどアルブミン尿リスク減
身体活動の少なさは2型糖尿病患者におけるアルブミン尿や慢性腎臓病(CKD)のリスクと関連するとされるが、既報の多くは自己申告データに基づくものであり、診断初期の患者を対象に客観的指標で検討した前向き研究…
メディカルトリビューン 2025/07/02 16:47
特発性血小板減少性紫斑病が「免疫性血小板減少症」に
厚生労働省医薬局医薬品審査管理課、医薬局医薬安全対策課は昨日(7月1日)付で連名課長通知(医薬薬審発0701第2号、医薬安発0701第1号)を発出。指定難病である「特発性血小板減少性紫斑病(ITP)」の疾病名が「…
メディカルトリビューン 2025/06/27 19:08
学会が再注意喚起!マクロライド耐性百日咳菌の出現
日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会(以下、同委員会)は、3月29日に注意喚起を行った生後2カ月未満の新生児および乳児における重症百日咳発症および治療薬の選択について、6月22日にあらためて注意喚起を…
メディカルトリビューン 2025/06/22 07:00
低酸素性虚血性脳症に「ヒスパニック・パラドックス」
低酸素性虚血性脳症(HIE)の発生率は出生1,000件当たり1.5~3例と新生児の脳疾患で最も頻度が高く、約3割が死亡や重篤な神経学的後遺症を来すことから、周産期管理における課題となっている。米・University of C…
メディカルトリビューン 2025/06/19 06:30
妊婦への梅毒スクリーニング、便益を再確認
近年、日本や米国をはじめとする先進国において梅毒の報告数が増加している。母親から胎児への垂直感染(先天梅毒)例では無症候性のケースが少なくないが、妊娠中の検査と早期治療により予防が可能である。米・Un…
メディカルトリビューン 2025/06/17 14:51
四本柱で効率良くPOCUSを教育
近年、医療現場におけるベッドサイド診断の一助として、ポイントオブケア超音波検査(POCUS)の有用性が広く認識されるようになっている。即時性のある診断を可能とするPOCUSは、診断精度や処置の安全性の向上に寄…
メディカルトリビューン 2025/06/13 11:00
認知症の22~44%は高血圧、糖尿病、喫煙が原因
米・Johns Hopkins Bloomberg School of Public HealthのJason R. Smith氏らは、前向きコホート研究Atherosclerosis Risk in Communities (ARIC)の参加者を対象に、45~74歳時におけるさまざまな測定データを前…
メディカルトリビューン 2025/06/11 06:20
SSRIへのスタチン上乗せ、抑うつ症状を改善せず
大うつ病性障害(MDD)と肥満はしばしば併存するが、合併例ではMDDの標準的薬物療法に治療抵抗性を示す例が多い。ドイツ・Charité-Universitätsmedizin BerlinのChristian Otte氏らは、LDLコレステロール(LDL-C)…
メディカルトリビューン 2025/06/09 15:45
日医が病床再編拡大などに関する3党合意に賛同
日本医師会(日医)は本日(6月9日)、今月6日に行われた社会保障制度に関する自由民主党、公明党、日本維新の会の実務者協議で合意に達したいわゆる「3党合意」に盛り込まれた病床再編の拡大および医療DXの加速化…
メディカルトリビューン 2025/06/06 13:36
デノスマブによる顎骨壊死、リスクはBP製剤の5倍
フィンランド・University of OuluのMiika Kujanpää氏らは、フィンランド人集団における薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の発生率および関連する骨吸収抑制薬を評価する目的で、骨吸収抑制薬を処方された18歳以上の5万8,…
メディカルトリビューン 2025/06/04 17:30
CABG後3年のグラフト開存、No-touch法で向上
中国・Chinese Academy of Medical Sciences & Peking Union Medical CollegeのMeice Tian氏らは、同国の2,655例を対象に冠動脈バイパス術(CABG)における、静脈に直接触れないNo-touch法による大伏在静脈グ…
メディカルトリビューン 2025/06/04 14:45
ADHD症状が慢性疼痛に関連
近年、注意欠陥・多動性障害(ADHD)と慢性疼痛との関連が指摘されている。東京大学病院麻酔科・痛みセンターの笠原諭氏らは日本人成人を対象に、ADHDおよび自閉症スペクトラム障害(ASD)と慢性疼痛との関連を検…
メディカルトリビューン 2025/05/30 15:53
レカネマブ18カ月以降の継続投与、保険請求法を公開
日本神経学会は昨日(5月29日)、厚生労働省に問い合わせていたレカネマブ18カ月以降の継続投与に関する保険請求⽅法4点について、回答があったとして公式サイトで内容を公表した。それによると、継続投与に関する…
メディカルトリビューン 2025/05/30 11:47
徹底比較!ウゴービとゼップバウンドの減量効果
GLP-1受容体作動薬は、血糖管理と体重減少の双方を目的とする2型糖尿病治療の一翼を担っている。日本では近年、GLP-1とGIPの両受容体に作用するチルゼパチドが登場し、従来のGLP-1受容体作動薬セマグルチドとの違…
メディカルトリビューン 2025/05/30 05:00
小児CKD、厳格な血圧管理で左室拡張能を維持
慢性腎臓病(CKD)患児では左室リモデリング、左室拡張能と血圧上昇の間に複雑な相互作用の存在が指摘されており、小児CKDにおける心血管合併症への進展を理解する上で極めて重要である。英・King's College Londo…