国立感染症研究所は18日、業務でチフス菌を取り扱っていた研究者1人が同菌に感染し、腸チフスを発症したと発表した。11日から入院しており、発熱や腹痛などを訴えているが命に別条はないという。
 研究者は11日に体調不良を訴えて医療機関を受診して入院し、15日に腸チフスと診断された。直近の海外渡航歴はなく、チフス菌を取り扱う中で感染した可能性もあるが聞き取りができておらず、保健所が詳しい感染経路を調査している。
 感染研によると、職場で他に体調不良を訴えている人はいない。この研究者が使ったと思われる実験室やトイレは消毒済みという。 (C)時事通信社