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海外旅行は帰国後の体調に注意=ジカ熱はパートナーへの感染防止を

 今年の夏は円高や燃油サーチャージ廃止の影響で海外旅行の環境が良好で、旅行、航空各社は旅行者数の大幅増を予想し、予約も順調に推移した。しかし近年は、ジカウイルス感染症(ジカ熱)やデング熱など特定の感染症が一部の地域で流行。楽しい思い出を残すためにも、滞在中の健康管理はしっかり行うことが重要だ。万一、帰国後に体調不良になった場合はどうすればいいのか。海外旅行を予定している人や帰国後間もない人に、知ってほしい注意点をまとめた。


◇相談多い「旅行者下痢症」
 海外から帰国すると、日本との時差や長時間の移動で体調を崩す人が多い。単なる体調不良で回復すればいいが、インフラ整備が十分ではない開発途上国が滞在先の場合、衛生面の悪さから感染症にかかる恐れもある。

 国立国際医療研究センタートラベルクリニック(東京都新宿区)医長の金川修造医師によると、不調を訴える旅行者で一番多いのは「旅行下痢症」。ウイルスや寄生虫などの病原体で発症し、滞在先の食事や飲料水が原因になる場合もあるという。腹痛や下痢などが主な症状で、多くは治療しなくても数日で軽快するが、高熱や血便が認められる場合には医療機関を受診することが勧められる。
 発熱や発疹などの訴えも多いが、高熱が生じた場合に注意を要する疾患の中にはマラリアや腸チフス、デング熱、肝炎などの危険性の高いものがあり、早期に医療機関を受診して対応することが求められる。下痢を含めて、発熱、発疹、頭痛、関節痛など、海外での滞在や帰国時にいつもと違う症状が出たら要注意だ。

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