日本医師会(日医)は9月6日、定例の記者会見で公式サイトに外国人患者向け医療ポータルサイトFor International Patients MEDICAL PORTALを開設したと発表した。日医常任理事の黒瀨巌氏は「外国人患者を診療した際はこのサイトを紹介し、適切な医療へのアクセスに役立ててほしい」と述べた 。

「やさしい日本語」にも対応

 日医はこれまで、外国人医療対策委員会を設置し、在留外国人および訪日外国人へのさまざまな医療支援を行ってきた。今年(2023年)4月29日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の水際対策が終了し、訪日外国人が増加傾向にあることから、外国人患者を診療する機会がある医療機関を支援する目的でポータルサイトを開設するに至ったという。

 英語、中国語(簡体・繁体) に加え、日本語に不慣れな外国人に向け、漢字に振り仮名を振るなどした「やさしい日本語」を用意。それぞれの言語を選択すると、外国人に有用な医療情報などを提供しているAMDA国際医療情報センターの他、日本政府観光局、出入国在留管理庁、観光庁の各種支援サイトにアクセスできる(写真)。

写真. MEDICAL PORTAL for International Patients

(日本医師会公式サイトより)

(平吉里奈)