東海大付属福岡高校(福岡県宗像市)で2021年3月、いじめを受けているとの遺書を残して自殺した剣道部所属の男子生徒=当時(17)=を巡り、県は22日、再調査を実施すると発表した。学校側の調査報告書では先輩らによるいじめ行為は認定したものの、自殺の直接的な原因は特定できないと結論付けていた。
 学校側は23年12月、第三者調査委員会の報告書を県に提出。男子生徒は19年4~6月、部活動内で複数の先輩から身体を粘着テープなどで畳に貼り付けられ、わいせつな行為を受けるなど、10のいじめ行為を受けていたという。ただ、これらの行為について、第三者委は「自殺の一因」と指摘するにとどめていた。
 これに対し、弁護士や臨床心理士などで構成される「福岡県いじめによる重大事態再調査委員会」は2月、いじめの事実関係が十分に明確になっているとは言えず、再発防止策にも再考の余地があるなどとして、再調査の必要があると県に答申していた。
 生徒の母親は22日、「事実関係をより一層明らかにしてほしい」などとするコメントを出した。 (C)時事通信社