【台北時事】台湾の衛生福利部(衛生省)は2日までに、小林製薬が製造した「紅麹(べにこうじ)」関連製品の摂取後に体調不良を訴えた人が1日時点で11人になったと明らかにした。このうち1人は紅麹配合サプリメントを日本で購入し、摂取していたという。
 台湾で健康被害を訴えた人で小林製薬の同サプリを摂取したことが分かったのは初めて。台湾当局によると、同サプリが輸入されたことは確認されていない。台湾での被害報告はいずれも、原料として輸入された紅麹を台湾のメーカーが加工、販売した製品を摂取したものだった。
 衛生福利部長(衛生相)は1日、「台湾でも連鎖的に被害が広がる可能性を排除しない」と指摘。被害者がメーカーに補償を求めることができる仕組みを早ければ1週間以内に公表すると明らかにした。 (C)時事通信社